『鉄道員(ぽっぽや)』小説と映画の違いは?高倉健の聖地・幌舞駅への行き方から周辺情報まで解説

北海道ロケ地ガイド

厳寒のホームに、ただ一人まっすぐに立ち続ける駅長の背中。映画『鉄道員(ぽっぽや)』で高倉健さんが演じた佐藤乙松の姿は、公開から年月を経た今も多くの人の心に深く刻まれています。原作小説のファンの方、映画に深く感動した方の中には、あの物語の舞台となった「幌舞駅」を一度は訪れてみたい、と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、実際に旅の計画を立てようとすると、「原作と映画では話が違うの?」「ロケ地は今でも残っているのかな?」「どうやって行けばいいんだろう…」といった疑問や不安が浮かんでくるかもしれません。
この記事では、そんなあなたのために、以下の情報を分かりやすく整理しました。

  • 浅田次郎の原作小説と映画版の決定的な違い
  • ロケ地となった「幌舞駅(幾寅駅)」の現在の様子
  • 聖地への具体的なアクセス方法
  • 合わせて訪れたい関連施設や周辺の楽しみ方

この記事を読めば、作品への理解が深まるだけでなく、聖地巡礼の旅の計画も具体的にイメージできるはずです。あの雪深い世界の雰囲気を、実際に体感しに訪れてみたいと思いませんか?

 

小説と映画の決定的な違いとは?物語の核を比較

多くの人に愛される『鉄道員』ですが、浅田次郎氏による原作小説と、降旗康男監督、高倉健主演の映画版とでは、物語の雰囲気やテーマの核となる部分に大きな違いがあります。

原作(小説)で描かれる幻想的な奇跡

浅田次郎氏の原作は、実は短編小説です。物語の中心は、定年を間近に控えた鉄道員・乙松の前に、幼くして亡くした娘・雪子(ユッコ)が小学生、中学生、そして17歳の少女の姿で次々と現れるという、幻想的で心温まる奇跡の物語です。

小説の最後、乙松は雪のホームで亡くなっているのが発見されますが、その直前には成長した娘と食卓を囲み、穏やかに眠りについていました。このように、原作はファンタジーの色合いが濃く、孤独な男に訪れた最後の奇跡を描いた物語として読むことができます。

映画版が描く「憤り」と社会背景

一方、映画版は単なる「癒しの映画」ではありません。降旗康男監督は、この作品を「乙松が怒って憤死する映画」「恨みつらみの映画」として作ったと語っています。

映画版の乙松は、戦後の日本を支えてきたにもかかわらず、時代の変化とともに見捨てられていく一人の男の象徴として描かれています。仕事を優先するあまり妻や娘を亡くし、その誇りであった仕事さえも廃線によって奪われてしまう。そのやり場のない悲哀と怒りが、全編を通して静かに描かれているのです。

このテーマを強調するため、映画では原作には登場しない人物が加えられました。志村けんさん演じる炭鉱夫や、奈良岡朋子さん演じる食堂の女主人もまた、時代に翻弄された「被害者」として乙松の境遇に重なります。

主演の高倉健さんは、廃線決定の電話を切った後、怒りを表現するために「帽子を叩きつけたい」といった演技プランを提案しましたが、監督は「怒りはやっぱりぐっと抑えてほしい」と指示したといいます。内に秘めた静かな怒りを表現することこそ、映画版『鉄道員』の核心だったのです。

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映画『鉄道員』の聖地「幌舞駅」は今どうなっている?

映画の感動を追体験できる聖地、幌舞駅。そのロケ地は今も大切に残されています。

ロケ地・JR根室本線「幾寅駅」の現状

映画に登場する「幌舞駅」のロケ地は、北海道にあるJR根室本線の「幾寅(いくとら)駅」です。駅舎は映画撮影当時の姿のまま保存されており、訪れるファンを温かく迎えてくれます。駅舎の中に入れば、まるで乙松さんが出てきそうな、あの頃の空気を感じることができるでしょう。

ただし、一つだけ重要な注意点があります。2024年4月にJR根室本線の一部区間(富良野~新得)が廃止されたことに伴い、現在、幾寅駅に鉄道で行くことはできません。駅は今も「ぽっぽやの駅」として存在していますが、列車が到着することはないのです。

聖地「幾寅駅」へのアクセス方法

  • 車でのアクセス 最も一般的なのはレンタカーなど車を利用する方法です。北海道の広大な景色を楽しみながら、自分のペースで旅の計画を立てることができます。近隣の都市からのアクセスも良く、富良野市や帯広市を拠点に訪れるプランもおすすめです。
  • バスでのアクセス 幾寅駅の周辺には路線バスが運行している場合があります。ソース外の情報ですが、南富良野町営バスやふらのバスなどが周辺エリアを結んでいるようです。本数が限られる可能性があるため、訪問前には必ず最新の時刻表を公式サイトなどで確認することをおすすめします。

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映画の衣装やセットが見られる場所

駅舎の周辺には、映画の撮影で使われた衣装や小道具、パネルなどが展示されている施設があると言われています。高倉健さんが着用した駅長の制服や、心に残るシーンの写真などを見れば、映画の感動がより一層鮮やかに蘇るでしょう。

作中に登場した「だるま食堂」や理容室

駅前には、劇中に登場した「だるま食堂」や理容室のセットが今も残されています。建物の中に入ることはできないようですが、その佇まいを眺めるだけでも、映画の世界に入り込んだような気分を味わえます。また、撮影で使われた車両も静態保存されており、絶好の写真スポットになっています。

 

周辺の観光スポットと合わせて楽しむ旅の提案

せっかく南富良野町まで足を運ぶなら、周辺の観光も楽しみたいものです。ソース外の情報となりますが、南富良野町にはカヌー体験などができる「かなやま湖」があり、少し足を延せばラベンダー畑で有名な富良野市や、美しい丘の風景が広がる美瑛町など、北海道を代表する観光地が数多くあります。聖地巡礼と合わせて、北海道ならではの雄大な自然を満喫する旅行計画を立ててみてはいかがでしょうか。

まとめ

浅田次郎氏の原作小説が幻想的な奇跡の物語であるのに対し、映画版『鉄道員(ぽっぽや)』は、時代に翻弄された男の静かな怒りと悲哀を描いた社会派ドラマという側面を持っています。この違いを知ることで、それぞれの作品をより深く味わうことができるでしょう。

物語の舞台となった聖地・幾寅駅は今もその姿を残していますが、鉄道でのアクセスはできなくなりました。訪れる際は、車やバスなど、事前に交通手段をしっかりと確認することが大切です。

この記事を参考に、ぜひあなただけの素敵な聖地巡礼の旅を計画してみてください。

 

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