北海道の北西部、潮風が香る増毛町は、映画『駅 STATION』(1981年公開、高倉健主演)の舞台として、今も多くの旅人を惹きつけています。この町には、映画のノスタルジーと、北前船時代から続く港町の歴史が色濃く残っています。
本記事では、映画ファンなら一度は訪れたい旧増毛駅の跡や、日本最北の酒蔵「國稀酒造」、そして風情ある港町を徒歩で巡るモデルコースをご紹介します。また、旅の思い出をより美しく残すための、レトロな風景にぴったりの「スナップ写真の撮り方」についても詳しく解説します。
▶ 増毛エリアのロケ地をもっと深く知りたい方へ
映画の感動を辿る「駅跡」と「風待食堂」
増毛観光のスタート地点は、やはり映画のタイトルにも通じる場所、旧増毛駅周辺です。
廃線後も愛される旧増毛駅の魅力
旧増毛駅は、かつて留萌市と増毛町を結んでいたJR留萌本線の終着駅でしたが、2016年12月4日に廃線となりました。しかし、駅舎は現在も美しい状態で保存され、地域の観光スポットとして多くの人が訪れる賑わいを見せています。2018年には、駅舎が開業時の広さに復元され、外観も板張りに改修されました。施設内は無料で開放されており、昔の面影を感じさせるレトロな雰囲気が漂います。
特にユニークなのは、駅の中にある「増毛の奇跡ベンチ」です。このベンチに座って記念撮影をすると、「ふさふさヘアー」に見えるようなユーモラスな仕掛けがあり、訪問者に笑顔をもたらす場所としてSNSでも話題を集めています。
映画の世界そのままの「風待食堂」
旧増毛駅のすぐそばには、映画『駅 STATION』でヒロインの一人である吉松すず子(烏丸せつこ)が働く場所として登場した「風待食堂」があります。現在、この建物は外観をほぼそのままに保ち、増毛町観光案内所として利用されています。館内には、倍賞千恵子演じる柳田桐子の居酒屋「桐子」のセットが忠実に再現されており、まるで昭和の時代にタイムスリップしたような懐かしい空間で記念撮影が楽しめます。観光案内所は例年4月半ばから11月までの開設とされていますので、訪問の際は期間を確認しておくと良いでしょう。
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日本最北の歴史を刻む「國稀酒造」とふるさと歴史通り
増毛町の歴史的景観の中心にあるのが、「ふるさと歴史通り」です。この通りには、明治から昭和にかけての歴史的建造物群があり、國稀酒造(くにまれしゅぞう)や重要文化財の旧商家丸一本間家、千石蔵などが北海道遺産に選定されています。旧増毛駅から國稀酒造までの約200メートルは、観光ボランティアガイドと一緒に巡ることも可能です(要事前予約)。
國稀酒造:試飲と伏流水を楽しむ
- 見学と試飲: 酒蔵見学は9:00から16:30まで可能で、年末年始を除き無休とされています。特に魅力的なのが、貯蔵タンクが並び、お酒の香りが漂う利き酒コーナーです。ここでは、全16種類のお酒を無料で試飲できますが、車やバイク、自転車等を運転して来店された方への試飲はご遠慮いただいています。
- 清らかな水: 國稀酒造には、北海道の秀峰・暑寒別岳(しょかんべつだけ)連峰の雪解け水が源流とされる、清らかな伏流水の湧き水を汲める水場があります。この湧き水は硬度が低く(アメリカ硬度18~20)、非常に柔らかな軟水であり、地元の方々をはじめ、誰でも自由に持ち帰ることができるようです。
歴史を感じる周辺施設
- 旧旅館 富田屋: 旧増毛駅前にある、昭和8年(1933年)に建てられた風情ある木造3階建ての建物です。現在は外観のみの見学ですが、建築好きやレトロな雰囲気を好む人から評価されています。
- 千石蔵: かつて鰊漁が栄えた時代に漁具や鰊粕の保管に使用されていた、築推定100年以上の歴史を持つ建物です。現在は鰊船や漁具、写真などが展示されていますが、現在改装工事のため、令和8年春まで休館中とされています。
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港町スナップでノスタルジーを写す撮影術
シャッターチャンスを逃さないカメラ設定の基本
- 撮影モードの選択: 「絞り優先」か「シャッター優先」の半自動モードを利用することで、素早く撮影に対応できます。
- ピントの合わせ方:
- 絞り(F値): 「F8」くらいの深い絞り値に設定しておくとピントが合いやすい。
- フォーカスエリア: 「全面」に設定するとスナップに適しています。
- オートフォーカス: 常時オートフォーカスモード(AFモード)を利用するとブレにくい写真が撮影できます。
- シャッタースピードの調整:
- 歩行者:1/60秒前後
- 車・スポーツ:1/250~1/500秒程度
- 連続撮影機能の活用: 動きのある風景や人物に有効です。
港町を魅力的に表現する色と光のテクニック
- モノクロで「味」を出す: レトロな雰囲気を強調したいときにおすすめ。
- ホワイトバランスで印象を変える: 「曇り」に設定すると暖色系の温かいトーンになります。
増毛グルメと旅のヒント
豊富な海の幸と地元グルメ
- 海鮮料理: 甘エビやホタテなど、新鮮な魚介が人気。寿司まつくらやレストハウス雄冬が特に評判です。
- 地元の味: cafe’deSOBA凛の創作そば、鈴木かまぼこ店のタコ天やかまぼこも名物です。
季節の果物狩りと散策のサポート
季節ごとにさくらんぼ、ぶどう、りんごなどの果物狩りが楽しめます。観光ガイド付きの散策も可能で、予約は増毛町観光協会事務局まで。
まとめ
高倉健さん主演の映画『駅 STATION』の舞台、北海道増毛町は、旧増毛駅のレトロな風情と、日本最北の酒蔵「國稀酒造」の歴史が息づく魅力的な港町です。映画の感動を辿りながら、歴史的な街並みを歩き、カメラで潮風の町を切り取る——そんな旅があなたの心に残る特別な一日となるでしょう。
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