富良野を拠点に楽しむ1泊2日モデルコース:映画『ぽっぽや』幌舞駅と美瑛・旭川を巡る旅

北海道ロケ地ガイド

北海道の中心に位置する富良野は、雄大な自然と豊かな食に恵まれた人気の観光地です。この富良野を拠点にすれば、感動的な映画のロケ地から、絵画のような美瑛の丘、そして個性豊かな旭山動物園まで、北海道の魅力を凝縮した1泊2日の旅が実現します。特に、高倉健さん主演の映画『鉄道員(ぽっぽや)』の舞台となった「幌舞駅」(幾寅駅)は、物語の余韻を感じられる特別な場所です。

富良野・美瑛・旭川の広範囲を効率良く巡るためには、レンタカーの利用が非常に現実的な選択肢となります。富良野と美瑛・旭川の間は車で約1時間から1時間10分程度の距離にあり、レンタカーを確保しておくと、時間の制約を受けずに自由に絶景スポットを堪能できるでしょう。

この記事では、富良野に宿泊し、映画のロマンと北海道の絶景、そして美食をバランス良く巡る1泊2日のモデルコースをご紹介します。

1日目午前:映画『鉄道員』の聖地「幌舞駅(幾寅駅)」を訪ねる

旅の始まりは、富良野から南へ足を延ばし、南富良野町にある幾寅(いくとら)駅を目指します。ここは映画『鉄道員(ぽっぽや)』で、雪深い終着駅「幌舞(ほろまい)駅」として描かれた場所です。

幾寅駅の駅舎には、撮影当時と同じ「幌舞駅」の看板が今も掲げられています。残念ながら、根室本線の富良野駅と新得駅の間は2024年3月31日をもって廃線となってしまいましたが、地元の方々の熱意により駅舎やロケセットは大切に保存されていますのでご安心ください。

駅舎内のかつての駅事務室は「鉄道員(ぽっぽや)ロケーション記念展示コーナー」として無料で開放されています。ここでは、高倉健さんが身につけていた駅長の制服やコート、使い込まれた制帽や懐中時計など、貴重な小道具を間近で見ることができます。また、本作が唯一の映画出演となった志村けんさんのサインや、高倉健さんとのツーショット写真の展示もあり、ファンにとって見ごたえのある場所でしょう。

駅の前には、劇中に登場した「だるま食堂」や「井口商店」といった建物も当時の姿で残されており、映画の世界に深く浸るような感覚を味わえます。資料館の見学時間は9:00から17:00までとされているため、時間内に訪問できるように計画を立てましょう。美瑛や旭川への移動にはレンタカーが便利です。

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1日目午後:富良野の酪農文化と絶品グルメを堪能

富良野チーズ工房で限定スイーツを味わう

富良野チーズ工房は、チーズの製造室や熟成庫を見学でき、乳製品の手作り教室も充実した観光スポットです。ここにある「ふらのアイスミルク工房」のできたてチーズソフトクリームは、チーズの豊潤で濃厚な風味が口の中に広がり、満足度が高いとされています。また、隣接するピッツア工房では、ナポリから取り寄せた「まき窯」で焼き上げるモチモチ食感のピッツアも楽しめます。

ワインの試飲を楽しむならふらのワイナリー

富良野市は道内有数のワイン産地として有名です。郊外の丘陵地にあるふらのワイナリー(ワイン工場)では、地下の貯蔵庫を見学できるほか、3種類のふらのワインを無料で試飲し放題なのが嬉しいポイントです。工場でしか買えない限定ワインもあるようです。

ただし、ワインの試飲を予定している場合は、運転手の方の飲酒はできません。レンタカーを利用している場合は、試飲を諦めるか、観光タクシー(貸し切りタクシー)の利用を検討するのも一つの方法かもしれません。

宿泊は富良野市街地の温泉ホテルを拠点に

富良野観光の拠点として宿泊するなら、JR富良野駅から徒歩約3分という便利な立地にある「天然温泉 紫雲の湯 ラビスタ富良野ヒルズ」がおすすめです。このホテルは最上階に開放的な露天風呂や3タイプの貸し切り風呂(無料)を備えており、長距離運転の疲れを癒すのに役立つ可能性があります。

夕食は、富良野駅周辺で地元の味を楽しむのがおすすめです。富良野のラム肉グルメとして知られる「ラムしゃぶ」を提供する「千成」や、テレビにもよく登場する名物「ジャンボ寿司」の「福寿司」 など、豊富な選択肢があります。特に「唯我独尊」のオムカレーは、全国にファンを持つ人気メニューの一つです。

 

2日目午前:美瑛の絶景「丘めぐり」と「青い池」

2日目は美瑛エリアへ。富良野から美瑛までは車で約40分ほどの距離にあります。美瑛の丘陵地帯に広がる絵画のような風景は、北海道旅行のハイライトの一つです。

幻想的な青を湛える「青い池」と「白ひげの滝」

美瑛観光の代名詞ともいえる「青い池」は、立ち枯れたカラマツと不思議なほど青い水面が幻想的な風景を作り出しています。この青さは、上流のびえい白金温泉にある「白ひげの滝」から流れる川に含まれるアルミニウム成分などが光を反射し、波長の短い青い光が散乱されて見えるためとされています。雪解けの春や大雨の後には水が濁り、青く見えないこともあるようです。

青い池から車で約5分と程近い場所にある「白ひげの滝」も必見です。何本もの白い滝が美瑛川に流れ落ちる様子と、コバルトブルーに輝く川とのコントラストが美しいと評価されています。白金橋からの眺めが特におすすめのビューポイントとされています。

青い池の駐車場は午前中の利用が比較的おすすめです。特に晴れた日の13時〜15時の時間帯は混雑する傾向があるようです。

四季折々の美しさを見せる丘陵地帯

美瑛の魅力は、何と言っても広々とした丘の風景です。展望花畑「四季彩の丘」は広大な敷地に数十種類の花が咲き誇り、緩やかなうねりのある丘が独特の風景を形作っています。

また、美瑛の丘には「ケンとメリーの木」や「クリスマスツリーの木」など、写真愛好家にとって魅力的なスポットが点在しています。特に、東側に十勝岳連峰と赤い屋根の家が見える「新栄の丘展望公園」や、パノラマ風景が広がる「三愛の丘展望公園」なども人気の場所です。

美瑛の風景を鑑賞する際の注意点として、畑は全て私有地であり、無断で立ち入ることはできません。農作物への病害を防ぐためにも、写真撮影は舗装されたアスファルトの上から行うなど、マナーを守って絶景を楽しみましょう。

2日目午後:旭川で「行動展示」の動物たちに出会う

美瑛から旭川までは車で約1時間弱の距離です。旅の締めくくりは、北海道を代表する観光地の一つ、旭山動物園へ向かいましょう。

旭山動物園は、動物たちのありのままの生活や行動を観察できる「行動展示」で知られています。巨大なプールに飛び込むホッキョクグマの様子や、水中を覗き込む「シールズアイ」と呼ばれるカプセル、空を飛ぶように泳ぐペンギンや円柱水槽を泳ぐアザラシなど、動物の特徴的な能力や感性を発揮できる環境が作られており、動物たちが生き生きとした姿を間近で観察できます。

富良野から旭山動物園へ公共交通機関で行く場合、JRとバスを乗り継いで約2時間10分程度の所要時間が目安とされています。富良野駅から旭川駅までJR富良野線で約1時間10分、旭川駅から旭山動物園行きのバスで約40分かかります。費用を抑えたい場合はバス(富良野~旭川はふらのバス、旭川駅~動物園は旭川電気軌道バス)を利用する方法もありますが、所要時間は約2時間35分から3時間程度となるようです。

まとめ

富良野を拠点とした1泊2日の旅は、映画の歴史を感じる南富良野の幾寅駅から、息をのむ美瑛の丘、そして生命力あふれる旭山動物園と、非常に内容が濃いものになります。

広大な北海道の移動では、レンタカーを駆使することで時間を有効に使えるはずです。美しい景色を眺めながらドライブを楽しみ、夜は富良野の美味しいグルメに舌鼓を打つ。そして温泉で旅の疲れをじんわりと癒す。そんな、心と身体が満たされるような旅を、ぜひ計画してみてください。

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幌舞駅に刻まれた時間と、健さんの瞳の奥の余白まで。冬の情景を、何度でも盤で。


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