1965年の公開以来、高倉健さんの代表作として今なお語り継がれる映画『網走番外地』シリーズ。酷寒の地、網走刑務所を舞台に、任侠やくざ・橘真一の人間味あふれるドラマが描かれ、計18作にも及ぶ大ヒットシリーズとなりました。
この映画の魅力は、何と言っても物語の背景にある雄大な北海道の大自然と、そこに佇む実際の建物の存在感です。この記事では、ファンなら一度は訪れたい、シリーズの核となった網走市内のロケ地を中心に、映画の舞台となった場所とその見どころをご紹介します。
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橘真一が出発した場所:網走刑務所と博物館 網走監獄
シリーズの主要な舞台である網走刑務所は、現実の施設でも外観の撮影が行われました。特に、第1作を含む10作品の監督を務めた石井輝男氏は「番外地の生みの親」とも呼ばれ、網走の知名度向上に貢献した恩人として知られています。
現在、当時の網走刑務所の一部は、1983年に開館した博物館 網走監獄として保存公開されています。ここは明治時代から実際に使われていた建物を移築・再現した野外歴史博物館です。
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博物館 網走監獄の見どころ
博物館では、映画で描かれた厳しい刑務所の実態を感じられる建物を見学できます。
| 見どころ | ポイント |
|---|---|
| 五翼放射状平屋舎房 | 独居房や雑居房が並ぶ建物で、中央の見張り所から五方向に伸びる舎房を監視できる構造になっています。 |
| 浴場 | 作中でも印象的なシーンがある浴場では、脱衣から着衣まで15分間で厳しく時間管理されていた様子がうかがえます。 |
| 懲罰房 | 劇中で橘真一が入れられる懲罰房を彷彿とさせる、窓や隙間がない煉瓦造りの暗い部屋なども展示されています。 |
また、博物館の入場口前には、2006年に「映画『網走番外地』撮影地の碑」が設置されています。この石碑には、石井輝男監督の作品が網走刑務所を舞台に作られたこと、そして監督の墓が網走市内の潮見墓園にあることが刻まれています。職員の方々によって、石碑の周囲には主題歌の歌詞にちなんだハマナスの苗が植えられたとされています。
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「網走駅」として撮影された二つの駅:藻琴駅と北浜駅
映画の冒頭、高倉健さん演じる橘真一が汽車から降り立ち、収監されるために到着した「網走駅」のシーン。実は、この撮影には網走市内にあるローカル線の駅が使われました。その場所については、主に二つの駅がロケ地として知られています。
藻琴駅(もことえき)
JR藻琴駅は、映画『網走番外地』の第1作で、実際に「網走駅」として撮影された場所です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 現在の様子 | オホーツク海を望む釧網本線沿いにあり、当時の小さな木造駅舎の雰囲気をそのまま残しています。 |
| 魅力 | 駅舎には喫茶店「トロッコ」が併設されており、旅人が休憩できる観光スポットとなっています。映画の中では、健さんが逃亡中にトロッコに乗り込むシーンもあり、駅前には昔のものと思われるトロッコが置かれているようです。現地には、この駅が撮影に使われたことを示す案内看板が立っていたという声もあります。 |
北浜駅(きたはまえき)
JR北浜駅もまた、映画『網走番外地』シリーズのロケ地として登場します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ロケ地としての情報 | 北浜駅もまた、1965年の『網走番外地』で網走駅として撮影されたという情報があります。ただし、ロケ地看板がないため、藻琴駅と比較してどちらがメインの「網走駅」シーンに使われたのか、意見が分かれている傾向が見られます。 |
| 駅の魅力 | 北浜駅はレトロで趣のある駅舎であり、駅の脇には展望用の階段があり、上るとオホーツク海を一望できることが最大の魅力です。オホーツク海に最も近い駅の一つと評価されています。また、北浜駅は中国映画『狙った恋の落とし方』でもロケ地として使用されたため、国内外からの観光客も多く訪れています。 |
二つの駅は、どちらも網走市内の海岸沿いにあり、ローカル線の雰囲気を味わえる場所です。映画の風景を思い浮かべながら、その佇まいを比較してみるのも、ロケ地巡りの楽しみ方の一つでしょう。
シリーズに登場した網走以外の舞台
『網走番外地』シリーズは、広大な北海道各地でロケーション撮影されました。網走以外の地域も、物語にリアリティとスケールを与えています。
隠れた舞台「オポチョッカ」の正体
シリーズ第4弾『網走番外地 北海篇』(1965年)は、高倉健さん演じる橘真一がトラックを運転し、架空の町「オポチョッカ」を目指すロードムービーでした。
この謎めいた町のロケ地を探る熱心なファンによる探索の結果、撮影協力のクレジット(シリーズ第7弾、第8弾)に「士別市」の名前が発見されています。士別市は網走から遠く離れた北海道道北の町ですが、作中の地形や鉄道施設、倉庫群といった要素が、士別市の駅周辺にある古い農業倉庫街と一致したとされています。制作費が限られていた当時、近隣の網走周辺で撮影が行われた可能性も推測されたものの、遠方の士別市が物語の重要な舞台となっていたのです。
その他のロケ地
第1作『網走番外地』では、北海道の網走市や士別市だけでなく、意外にも東京都新宿区の繁華街でもロケーション撮影が行われたことが記録されています。また、シリーズ第5弾『網走番外地 荒野の対決』(1966年)では、北海道の雄大な原野での長期ロケーションが敢行され、迫力あるアクションが展開されています。
まとめ
映画『網走番外地』のロケ地を巡る旅は、映画ファンにとって、橘真一の足跡をたどる特別な体験となるでしょう。網走刑務所の歴史を伝える「博物館 網走監獄」で彼の過酷な日々を想像し、また、映画のオープニングで使われたJR藻琴駅や、オホーツク海を間近に望む北浜駅に立つことで、当時の映画の空気感を感じられるかもしれません。
特に冬場は、ホームの端が凍り付いて滑りやすいといった声もあるため、訪問の際は、物語と同様に厳しい北の大地の環境に十分注意し、当時の健さんたちが歩いた風景をゆっくりと味わってみてください。
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