2014年の公開以来、多くのファンの心を掴んで離さない映画『そこのみにて光輝く』。函館出身の作家・佐藤泰志氏の原作をもとに描かれたこの作品は、観光地としての華やかな函館ではなく、そこで懸命に生きる人々の息づかいや、短くも濃密な夏の一瞬を切り取っています。
スクリーンの中に流れていた独特の空気感や、主人公の達夫と千夏、そして拓児たちが過ごした場所を辿ってみたいと感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、物語の余韻に浸りながら巡ることができる、主なロケ地情報をまとめました。
▶ 函館エリアのロケ地をもっと知りたい方へ
3人が笑顔で乾杯した場所「津軽屋食堂」
ロケ地巡りの拠点として、まず訪れたいのが「津軽屋食堂」です。達夫、千夏、拓児の3人が食事を囲み、初めて前向きな気持ちで乾杯をするという、物語の中でも特に温かみのあるシーンが撮影されました。
昭和の懐かしさが残る空間
JR函館駅から徒歩5分ほど、大門エリアにあるこの食堂は、戦後まもなく開業したとされており、昭和の風情を色濃く残しています。店内に入ると、ガラスケースにおかずが並んでおり、そこから好きなものを選ぶスタイルが評判です。映画のファンだけでなく、地元の人々にとっても日常的な食事処として親しまれています。
味わいたいメニューと注意点
劇中で達夫が食べていたとされるカレーライスや、家庭的な定食メニューが人気です。「おふくろの味」と表現されるような、素朴で安心感のある味わいに定評があります。
訪問の際に知っておきたい点として、営業時間は10:30から18:00頃までとされており、夜遅くまでは開いていないことが挙げられます。また、水曜日と木曜日が定休日となっているようなので、スケジュールの調整が必要です。支払いは現金のみの可能性が高く、店内は喫煙可能とされています。タバコの煙が苦手な方は、混雑する時間を避けるなどの工夫をするとよいかもしれません。
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物語を象徴する「海」の情景を巡る
この映画において、海は単なる背景ではなく、登場人物の心情を映し出す重要な要素です。撮影は複数の海岸で行われており、シーンによって場所が異なります。
傷ついた心を包み込む「穴澗(あなま)海岸」
千夏が一人で海を眺めるシーンなどが撮影されたのが、函館山の裏手にある「穴澗(あなま)海岸」です。ここは観光客で賑わうエリアからは離れており、静けさが漂います。特に夕日が美しいスポットとして知られており、鈍色(にびいろ)の海と空が溶け合うような独特の景色が見られることもあるでしょう。
二人の距離が縮まった「北斗市の海岸」
達夫と千夏が海に入り、身を寄せ合う印象的なシーン。こちらは函館市の隣、北斗市の海岸で撮影されたといわれています。対岸に函館山を望むロケーションが、二人の孤独と結びつきを際立たせていました。
市民の憩いの場「大森浜」
石川啄木の座像がある「啄木小公園」付近の大森浜も、ロケ地の一つとして知られています。津軽海峡の向こうに函館山が見えるこの場所は、市民が散歩をするコースとしても人気があり、函館らしい潮風を感じることができるでしょう。
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クライマックスの舞台「山上大神宮」
物語が急展開を迎える夏祭りのシーン。その舞台となったのが、函館山の麓に位置する「山上大神宮(やまのうえだいじんぐう)」です。
坂の上の絶景スポット
この神社へ向かうには、「幸坂(さいわいざか)」と呼ばれる長く急な坂道を登る必要があります。坂を登りきった神社の境内からは、鳥居越しに函館港を一望でき、まるで映画のセットのような美しい構図が広がります。
訪問のポイント
最寄りの電停からは距離があり、勾配もきついため、体力に自信のない方はタクシーや車を利用するのも一つの方法です。映画では祭りの熱気に包まれていましたが、普段は静寂に包まれた厳かな場所です。坂の上から街を見下ろせば、拓児が抱えていた焦燥や願いに思いを馳せることができるかもしれません。
達夫が彷徨った「夜の街」と日常の風景
映画が映し出したのは、観光名所だけではありません。生活感のある路地や繁華街も、重要な役割を果たしています。
本町・五稜郭エリア
達夫がふらふらと夜の街を歩くシーンは、五稜郭公園前電停に近い「本町」の繁華街で撮影されました。スナックや居酒屋が立ち並ぶ通りには、華やかさと寂しさが同居する独特の雰囲気があります。夜に訪れると、達夫が見ていた景色と重なる感覚を覚えるかもしれません。
十字街・銀座通り周辺
拓児が達夫の自転車の後ろに乗って交番へ向かうシーンなどは、十字街電停付近で撮影されました。レトロな建物と路面電車が交差するこのエリアは、函館の歴史と日常が入り混じる場所です。
その他のゆかりの地
千夏が働いていた水産加工場のモデルとなった場所や、拓児が通っていた函館競輪場なども実在します。また、原作者・佐藤泰志氏の世界観を深く知りたい方は、「函館市文学館」に足を運ぶのもおすすめです。直筆原稿などが展示されており、作品が生まれた背景に触れることができます。
まとめ
『そこのみにて光輝く』のロケ地を巡る旅は、有名な観光スポットをスタンプラリーのように回るものとは少し趣が異なります。
路面電車の音、食堂のカレーの匂い、海から吹く湿った風。そうした五感に触れる要素の一つひとつが、映画の中で懸命に生きていた彼らの姿を思い出させてくれるでしょう。
華やかな夜景も素敵ですが、時にはこうした「街の素顔」に出会う旅も味わい深いものです。函館を訪れる際は、物語の記憶を頼りに、路地裏や海辺へ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
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