高倉健さんの静かな佇まいと、雪深い駅の風景が心に残る映画『鉄道員(ぽっぽや)』。あの感動をもう一度味わいたい、物語の舞台を訪れてみたい、そう思う方も多いのではないでしょうか。しかし、1999年の公開から年月が経ち、ロケ地が今どうなっているのか、どうやって行けばいいのか、不安に感じるかもしれません。
この記事では、映画『鉄道員(ぽっぽや)』が受けた高い評価を受賞歴から振り返るとともに、物語の核であるロケ地「幌舞駅」の現在の様子やアクセス方法、周辺情報までを整理してご紹介します。訪れてみたいと思いませんか?
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映画の舞台「幌舞駅」—ロケ地・幾寅駅の今とこれから
映画の感動の中心にあるのが、佐藤乙松(高倉健)が人生を捧げた終着駅「幌舞駅」です。この駅のロケ地となったのは、北海道のJR根室本線にある幾寅駅でした。
撮影の面影が残る駅舎
撮影にあたり、実際の幾寅駅は「幌舞駅」として改造されました。駅前の「だるま食堂」や床屋なども建設され、映画の世界観が作り上げられました。撮影のためにコンクリートの電柱を木製に変えたり、腕木式信号機を設置したりと、細部にまでこだわったセットが組まれたと言われています。撮影に使われたオープンセットの製作費は1億円にも上ったとされています。
2024年の廃線と、訪れる際の注意点
物語の舞台となった幾寅駅ですが、残念ながら2024年3月31日をもって、駅を含む根室本線富良野駅〜新得駅間は廃止となりました。これは、2016年の台風被害により一部区間が不通となり、復旧が見送られたためです。
これにより、映画のように列車で「幌舞駅」に降り立つ体験はできなくなりました。しかし、駅舎やセットは南富良野町の観光資源として保存されている可能性があります。訪問を計画する際は、事前に現地の情報を確認することをおすすめします。
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『鉄道員』の輝かしい受賞歴と国内外での評価
『鉄道員(ぽっぽや)』は、興行収入38億円を超える大ヒットを記録しただけでなく、国内外の映画賞で極めて高い評価を受けました。その輝かしい受賞歴は、作品の質の高さを物語っています。
日本アカデミー賞を席巻した圧倒的な評価
- 最優秀作品賞
- 最優秀監督賞:降旗康男
- 最優秀脚本賞:岩間芳樹・降旗康男
- 最優秀主演男優賞:高倉健
- 最優秀主演女優賞:大竹しのぶ
- 最優秀助演男優賞:小林稔侍
- 最優秀撮影賞:木村大作
- 最優秀照明賞:渡辺三雄
- 最優秀録音賞:紅谷愃一
このように、主要9部門で最優秀賞を獲得し、まさに賞を独占する形となりました。また、広末涼子さんも優秀助演女優賞を受賞しています。
高倉健さんに贈られた国際的な栄誉
国内だけでなく、その評価は海外にも及びました。特に、第23回モントリオール世界映画祭では、高倉健さんが日本人として初めて主演男優賞を受賞するという快挙を成し遂げました。この受賞は、日本の映画史に残る出来事の一つと言えるでしょう。
その他の国内主要映画賞での受賞歴
- 第54回毎日映画コンクール:日本映画大賞
- 第42回ブルーリボン賞:主演男優賞(高倉健)
- 第12回日刊スポーツ映画大賞:作品賞、主演男優賞(高倉健)
これらの受賞歴からも、批評家と観客の双方から愛された作品であったことがうかがえます。
海外から見た『ぽっぽや』—共感と文化の違い
多くの日本人を感動させた本作ですが、海外では異なる見方もありました。「仕事一筋」で家族を顧みない主人公の生き様は、欧米の価値観からは理解されにくいという意見も見られます。実際に、ハリウッドのアカデミー賞外国語映画部門への出品を打診した際、「仕事一筋の日本男性の物語は西洋人には理解できない」という理由で断られた、という話も伝えられています。
文化の違いによって、作品の評価が分かれる興味深い事例です。
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廃線後のロケ地「幌舞駅(幾寅駅)」へのアクセス方法
前述の通り、鉄道でのアクセスはできなくなりました。そのため、現地への訪問には、お車や公共交通機関の利用が選択肢となります。
- 自動車でのアクセス:道東自動車道・占冠ICなどが最寄りのインターチェンジとして考えられます。富良野市方面からのアクセスも可能です。
- 公共交通機関でのアクセス:JR富良野駅などから、南富良野町方面へ向かう路線バスが運行されている場合があります。訪問前には、必ず最新のバスの時刻表や運行状況を、南富良野町の公式サイトなどで確認することをおすすめします。
旅の計画に加えたい、周辺のおすすめスポット
- アルファリゾート・トマム:撮影当時、主演の高倉健さんが宿泊拠点としていたと言われるリゾートです。雲海テラスなどで知られ、壮大な自然を満喫できます。
- 滝川市:劇中でターミナル駅「美寄駅」として登場した滝川駅のある街です。乙松が娘のために人形を買うシーンは、滝川市の商店街で撮影されました。
まとめ:映画の感動を辿る旅へ
映画『鉄道員(ぽっぽや)』は、日本アカデミー賞をはじめとする数々の受賞歴が証明するように、今なお色褪せない魅力を持つ不朽の名作です。舞台となった幾寅駅を通る路線は廃止となってしまいましたが、映画の空気感を今に伝えるロケ地は、多くのファンにとって特別な場所であり続けるでしょう。
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