「お元気ですか? 私は元気です」
雪原に向かって叫ぶ、あの一途で切ないシーン。岩井俊二監督の名作『Love Letter』は、公開から30年という時を経てもなお、色褪せない輝きを放っています。小樽のノスタルジックな風景と、中山美穂さんが演じた二人の女性の物語は、日本国内だけでなく、韓国や台湾などアジア各地でも多くのファンの心を掴んで離しません。
今回は、映画の余韻に浸りながら巡る「初恋の聖地巡礼」コースと、合わせて立ち寄りたい周辺の観光・グルメスポットをご紹介します。スクリーンの中で見たあの景色を探しに、小樽への旅に出かけてみませんか。
▶ 小樽周辺のロケ地も一緒に巡りたい方へ
物語が動き出す場所「船見坂」
映画の冒頭、物語の始まりを告げる重要なシーンとして登場するのが「船見坂(ふなみざか)」です。藤井樹(女)の家へ向かう郵便配達員が、バイクで雪の坂道を駆け抜ける場面として記憶している方も多いでしょう。
最大勾配15%ともいわれる急な坂道からは、小樽の港と海を一望でき、まるで映画のワンシーンのような景色が広がります。かつては防火帯として作られたという歴史を持つこの坂は、今では多くのファンが訪れる象徴的なスポットとなっています。
【訪問時の大切なマナー】 この坂は地域の方々が生活する場であり、車通りも多い道路です。最近では、車道の真ん中に出たり、通行の妨げになったりする撮影マナーが課題となっているようです。美しい景色を守るためにも、歩道から静かに眺め、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
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「お元気ですか」の叫びがこだまする「小樽天狗山」
映画のオープニングで、渡辺博子が雪の中で息を止めるように佇むシーンや、深い雪の中を歩く幻想的な映像が撮影されたのが「小樽天狗山」です。
ここからは小樽の街並みと石狩湾を眼下に収めることができ、その夜景は「北海道三大夜景」の一つとして評価されることもあります。ロープウェイ乗り場には、映画のポスターや、中山美穂さんへのメッセージが掲示されていることもあり、作品への愛が感じられる場所です。
山頂には展望台があり、冬はスキー場として賑わいます。博子のように雪景色に想いを馳せるのも素敵ですが、防寒対策はしっかりと行って訪れることをおすすめします。
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初恋の残り香を探して「旧日本郵船小樽支店」と「色内交差点」
図書館のロケ地(旧日本郵船小樽支店)
藤井樹(女)が勤務していた図書館の建物として登場するのが、国の重要文化財にも指定されている「旧日本郵船小樽支店」です。重厚な石造りの外観と、明治期のヨーロッパ復興様式を取り入れた建築美は、映画のクラシカルな雰囲気を決定づける要素の一つでした。
ただし、時期によっては保存修理工事が行われており、内部の見学ができない場合があります。訪れる際は、事前に最新の公開状況を公式サイトなどで確認することをおすすめします。
運命が交錯する色内交差点
「北のウォール街」とも呼ばれる歴史的なエリアにある「色内(いろない)交差点」は、物語の核心に触れる場所です。小樽を訪れていた博子と、手紙を投函した樹が偶然すれ違い、互いの存在にハッとする印象的なシーンが撮影されました。
周辺には石造りの銀行建築などが多く残り、ただ歩くだけでも映画の世界に入り込んだような気分を味わえるでしょう。
失われた記憶と「樹の家」
藤井樹(女)が暮らしていた家として撮影された「旧寿原邸(きゅうすはらてい)」は、かつて銭函(ぜにばこ)地区の高台にありましたが、残念ながら2007年の火災により焼失してしまいました。
建物を見ることはできませんが、映画のラストシーンに関わる「樹の木」のエピソードのように、形あるものがなくなっても残る記憶や想いを感じるために、跡地周辺を静かに訪れるファンもいるようです。
ロケ地巡りの合間に楽しむ小樽グルメ
聖地巡礼でお腹が空いたら、小樽ならではのグルメでひと休みしてはいかがでしょうか。映画の雰囲気を壊さない、歴史的建造物を活用したお店が小樽には数多くあります。
ISO(イソ) 明治時代の赤レンガ倉庫を改装したレストランで、小樽の食材を使った創作料理が楽しめます。かつては文学作品や映画の舞台にもなった喫茶店「海猫屋」として親しまれた場所でもあり、薪暖炉のある空間でゆったりとした時間を過ごせます。
小樽バイン 「旧北海道銀行本店」の建物を活用したワインカフェです。石造りの重厚な外観と、高い天井の開放的な店内で、小樽ワインやチーズフォンデュなどを味わえます。ノスタルジックな空間は、映画の余韻に浸るのにぴったりでしょう。<
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