『Love Letter』ロケ地巡礼ガイド:永遠の純愛の舞台を訪ねて(小樽・余市周辺)

Love Letter

1995年に公開された岩井俊二監督の長編映画『Love Letter』は、冬の北海道・小樽を舞台に、亡き婚約者への想いと、同姓同名の女性との文通が織りなす純愛の物語です。

中山美穂さんによる一人二役の繊細な演技と、雪景色に包まれたノスタルジックな小樽の街並みが融合し、特に韓国や台湾などのアジア圏では一大ブームを巻き起こしました。映画の舞台となった小樽は、作品公開から時を経た今も、多くのファンにとって聖地であり続けています。

ここでは、映画の感動が蘇る小樽市内の主要なロケ地を中心に、余市周辺の情報も含めた巡礼の旅をご紹介します。

 

雪とノスタルジーの舞台 小樽:中心エリアのロケ地

『Love Letter』の映像美を支えているのは、歴史的建造物が多く残る小樽の街並みです。特に、主人公たちが生活し、すれ違うシーンの多くは、小樽市内の中心部に集中しています。

樹(女)が勤めていた図書館:旧日本郵船小樽支店

主人公の一人である藤井樹(女)が勤務する「小樽市立図書館」として使用されたのが、旧日本郵船小樽支店です。重厚な石造りの外観と、内部の雰囲気がそのまま映画で活かされています。この建物は近世ヨーロッパ復興様式の建築で、国の重要文化財に指定されており、その歴史的な価値も魅力の一つです。

ただし、時期によっては保存修理工事のため、内部の見学が制限されている場合もあるため、訪問前に公開状況を確認することが推奨されます。

運命のすれ違いの場所:色内交差点と歴史的景観

小樽の中心部にある色内交差点は、神戸へ帰る渡辺博子と、手紙を投函する藤井樹(女)という、中山美穂さん演じる二人の主人公がすれ違う印象的なシーンの舞台となりました。

このエリアは、かつて銀行や証券会社が集積していたことから「小樽のウォール街」と呼ばれており、歴史を感じる重厚な建物に囲まれています。ポストは撮影のために小樽郵便局本局前に設置されたとされています。

また、メルヘン交差点も、映画のロケ地の一つとして知られています。この周辺は、歴史的建造物が立ち並ぶ小樽歴史景観区域に指定されており、市民や観光客で賑わう主要な散策ルートの一つです。

ノスタルジックな景観の活用:旧国鉄手宮線跡

小樽運河が代表する歴史的景観のほかに、旧国鉄手宮線の跡地も映画の雰囲気作りを支えました。ここはかつて北海道で最初に開通した幌内鉄道の基点に当たり、小樽の発展を支えた海陸交通の拠点でした。

廃線後はオープンスペースとして整備され、市民や観光客の憩いの場となっており、小樽のノスタルジックな雰囲気を体感できます。市立小樽文学館・市立小樽美術館との一体感を持たせた広場も新設されています。

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名シーンの舞台:天狗山と銭函

映画の始まりと主人公の生活の場として、小樽市街から少し離れた場所も登場します。

映画の冒頭を飾る雪原:小樽天狗山

映画の冒頭、渡辺博子(中山美穂)が雪原を歩くシーンが撮影されたのが、小樽天狗山のスキー場です。小樽市街を見下ろせるこの山は、夜景が「北海道三大夜景の一つ」とも評され、ミシュランのグリーンガイドでも「一つ星」を獲得しているとされています。

特に、海と夜景を見下ろしながら滑れるスキー場としても知られ、冬の小樽観光の魅力を高めています。多くの海外ファンにとって、この天狗山は『Love Letter』の聖地巡礼の場所の一つとなっている傾向があります。

藤井樹(女)の家(旧寿原邸):銭函の高台

藤井樹(女)が母と祖父と暮らす家として撮影に使用されたのは、銭函の高台にある旧寿原邸でした。小樽市指定歴史的建造物でもあったこの邸宅は、映画の雰囲気を決定づける重要な場所であり、多くの国内外のファンが訪れていました。

しかし、大変残念ながら2007年5月に火事で全焼してしまいました。焼失前に家主の方から岩井監督に話されたエピソードがもとになり、映画のラストシーンで祖父が「お前が生まれた時に植えたんだ」と樹に教えた「樹の木」は、火災後も焼け跡に残ったという話があります。

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意外なロケ地と小樽の街の魅力

小樽のロケ地には、観光施設だけでなく、市民に身近な建物も活用されました。

病院として使用された小樽市役所

博子の父親が倒れ、運び込まれた「小樽厚生病院」のシーンは、小樽市役所本館で撮影されました。庁舎のレトロな内装は、映画の時代を超えた雰囲気に一役買っているようです。また、樹(女)が朝目覚める地下の保健室も撮影に使用されました。

郵便配達の疾走:舟見坂

藤井樹(女)の住所に宛てた手紙を配達する郵便局員がバイクで走っていたのが舟見坂です。街並みと小樽港、そして海を見渡すことができ、小樽の坂道が多い地形を象徴するスポットの一つです。

関連地域:余市と札幌

関連キーワードである余市については、明確なロケ地の情報は見当たりませんでしたが、余市町は小樽市と北しりべし定住自立圏形成協定を結んでおり、広域的な連携が進められています。小樽市は、札幌市内でも観光と物産展を開催するなど、経済交流を通じて観光誘致を積極的に図っていました。

岩井俊二監督とアジア圏での作品の影響

『Love Letter』は、岩井俊二監督がアジア圏で一躍有名になるきっかけとなった作品です。映画が公開された後、韓国や台湾を中心に大きな人気となり、ロケ地である小樽を訪れる外国人観光客が増加しました。小樽市は、増加する観光客の受け入れ体制を強化するため、中国語や韓国語のロケ地マップを作成した経緯があります。

特に、クライマックスの雪原で叫ぶ名セリフ「お元気ですか? 私は元気です」は、韓国では非常に有名で、パロディが生まれるなど、日本国内での認知度とは異なる形で文化に深く浸透している傾向があります。この作品は、その後のアジア映画にも影響を与え、小樽を「恋愛と旅」のイメージと結びつける文化的な流れを作り出した側面があります。

 

まとめ

映画『Love Letter』の舞台となった小樽の街は、その歴史的な建造物と、四季折々、特に雪に包まれた美しい景観が、登場人物たちの心象風景と重なり合い、観る者の記憶に深く刻まれます。

火災で焼失した藤井樹の家のエピソードのように、街の風景は変わっていくものですが、作品が持つ普遍的な純愛のテーマや、岩井俊二監督の映像美は、今も多くの人々に愛され続けています。小樽を巡る旅は、映画の記憶を辿るだけでなく、港町が育んできた文化や歴史、そして雪国の静謐な美しさを深く味わう時間となるでしょう。

 

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