1995年の公開から30年が経ち、4Kリマスター版の上映によって再び注目を集めている映画『Love Letter』。中山美穂さんが演じた渡辺博子と藤井樹、二人の女性の想いが交錯する舞台として、北海道・小樽は今もなお多くのファンにとって特別な場所とされています。
ノスタルジックな街並みや雪景色は、映画の静謐な世界観そのものです。今回は、映画の余韻を感じながら、主要なロケ地を効率よく巡る1日モデルコースをご紹介します。
映画の冒頭とラストを飾る印象的なスポットから、物語の鍵となる場所まで、小樽の情緒とともに楽しんでみてはいかがでしょうか。
▶ 小樽周辺のロケ地も一緒に巡りたい方へ
午前:坂の街・小樽の原風景「船見坂」からスタート
旅の始まりは、小樽駅からほど近い場所にある「船見坂(ふなみざか)」へ向かいましょう。ここは、映画の中で郵便局員がバイクで駆け下りていくシーンが撮影された場所として知られています。
急な坂道からは小樽の街並みと港、そしてその先に広がる海を一望できるとされ、映画のワンシーンに入り込んだような感覚を味わえるかもしれません。特に冬の時期は、雪に覆われた坂道と灰色の海が独特の雰囲気を醸し出し、静かな感動を呼ぶという声も聞かれます。
なお、このエリアは非常に坂がきついため、歩きやすい靴で訪れるのが良いでしょう。
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昼前:歴史的建造物で映画の面影を探す
続いて、小樽ならではの歴史的建造物を巡ります。
旧日本郵船小樽支店(図書館)
藤井樹(女性)が勤務していた図書館のロケ地として知られるのが「旧日本郵船小樽支店」です。明治時代の面影を残す重厚な石造りの外観は、国の重要文化財にも指定されています。映画の中では、樹と同僚が会話するシーンなどで登場しました。ただし、保存修理工事が行われている期間があり、内部の見学が制限される場合があるため、訪れる際は事前に公開状況を確認することをおすすめします。
小樽市役所(病院)
博子の父親が運ばれた病院や、樹が風邪で診察を受けるシーンに使われたのが「小樽市役所」の本館とされています。庁舎内はレトロな雰囲気が色濃く残っており、長い時を経た建物特有の空気感を感じられるでしょう。実際に使われている行政施設ですので、静かに見学するのがマナーです。
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ランチと散策:運命の交差点と小樽運河
お昼時は、小樽の中心部へ移動し、新鮮な海の幸を楽しむのが一般的です。小樽には寿司屋通りや市場があり、旬の魚介類を味わうことができます。
色内交差点(メルヘン交差点周辺)
食事の後は、物語の重要な転換点となった場所へ。渡辺博子と藤井樹が偶然すれ違い、互いの存在に気づく印象的なシーンは「色内(いろない)交差点」周辺で撮影されたといわれています。かつて「北のウォール街」と呼ばれたこのエリアは、銀行などの歴史的建造物が立ち並び、重厚な景観を作り出しています。
小樽運河
小樽観光の象徴でもある「小樽運河」も、このエリアから徒歩圏内です。石造りの倉庫群が並ぶ水辺の風景は、映画の情緒的なトーンと重なります。散策路を歩きながら、映画の中で描かれた小樽の冬の厳しさと温かさに思いを馳せてみるのも良いでしょう。
また、映画に登場するガラス工房の雰囲気を味わいたい場合は、堺町通りにある「北一硝子」などのガラスショップを訪れるのもおすすめです。石油ランプの灯る幻想的な喫茶スペースもあり、旅の休憩に適しています。
夕方:天狗山で「お元気ですか」の景色に出会う
日の入りに合わせて訪れたいのが「小樽天狗山」です。ロープウェイで山頂へ向かうと、そこには映画の冒頭、博子が雪原の中で「お元気ですか? 私は元気です」と叫んだあの雪景色が待っています。
山上からの眺望
天狗山からの夜景は「北海道三大夜景」の一つに数えられることがあり、宝石を散りばめたような街の灯りが眼下に広がります。山頂駅には映画に関する展示やメッセージボードが設置されていることもあり、国内外から訪れるファンの想いを感じることができるでしょう。
冬場はスキー場としても賑わいますが、防寒対策を万全にして、夕暮れから夜にかけて移ろいゆく空の色を楽しんでください。
移動手段と注意点について
交通手段
小樽中心部の観光スポットは比較的まとまっていますが、天狗山や少し離れた場所へ行く場合はバスやタクシーの利用が便利です。また、小樽は坂道が多いため、レンタカー(特に小回りの利く軽自動車など)を利用すると効率よく回れるという意見もありますが、冬場の運転は雪道に慣れていないと難しいため注意が必要です。
冬の足元
映画の世界観を最も感じられるのは冬とされていますが、小樽の冬は降雪量が多く、路面が凍結して滑りやすくなります。滑り止めのついた冬靴を用意するか、現地で着脱式の滑り止めを購入するなど、転倒防止の対策を心がけましょう。
藤井樹の家について
映画の中で藤井樹の自宅として使われた「旧寿原邸(坂別邸)」は、残念ながら過去の火災により焼失してしまいました。現在は跡地となっていますが、映画の記憶を辿る場所として知っておくと良いかもしれません。
まとめ
映画『Love Letter』のロケ地を巡る小樽の旅は、単なる観光地巡り以上に、物語の記憶と目の前の風景が重なり合う特別な体験となるでしょう。
30年の時を経ても色褪せない、雪国の美しい風景とノスタルジックな建物たち。ふとした瞬間に、あの「お元気ですか」という言葉が心に浮かんでくるかもしれません。小樽の静かな風に吹かれながら、大切な人へ手紙を書きたくなるような、そんな穏やかな一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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