1995年に公開され、日本のみならずアジア全域で熱狂的な支持を集めた岩井俊二監督の映画『Love Letter』。雪に包まれた小樽の美しい風景と、切なくも温かい物語は、公開から長い月日が経った今も多くのファンの心に残り続けています。
2025年には4Kリマスター版が公開されるなど、再び注目を集めるこの名作。今回は、映画の世界観に浸りながら小樽の街を歩くための「ロケ地マップ完全版」をお届けします。中山美穂さんが演じた博子と樹、二人の足跡をたどりながら、ノスタルジックな小樽の魅力を再発見してみませんか。
▶ 小樽周辺のロケ地も一緒に巡りたい方へ
物語の始まりと象徴的な絶景スポット
映画の印象的なシーンを彩った、小樽を代表する絶景スポットからご紹介します。
天狗山(小樽天狗山ロープウエイ)
映画の冒頭、渡辺博子が雪原に横たわり、息を止める印象的なシーンが撮影された場所とされています。小樽の街を一望できるビュースポットとしても有名です。山麓のロープウエイ乗り場には『Love Letter』のポスターなどが展示されていることもあり、ファンにとっては外せない場所といえるでしょう。冬にはスキー場として賑わいますが、映画のような静寂を感じたい方は、ゲレンデの状況を確認してから訪れるのがよいかもしれません。
船見坂
郵便配達員がバイクで雪の坂道を駆け上がっていくシーンで登場したとされるのが、この「船見坂」です。最大勾配15%といわれる急な坂道からは、その名の通り港に停泊する船や海を見渡すことができ、小樽らしい情緒あふれる風景が広がります。映画のワンシーンを切り取ったような美しい場所ですが、近年は多くの観光客が訪れることで混雑することもあるようです。車道に出ての撮影など、交通の妨げにならないようマナーを守って見学しましょう。
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ノスタルジックな街並みに佇む重要な舞台
小樽には、明治・大正期の歴史的建造物が多く残されており、それらが映画の重厚で美しい雰囲気を支えています。
旧日本郵船株式会社 小樽支店(図書館)
藤井樹(女性)が勤務していた「小樽市立図書館」として撮影に使われたのが、国の重要文化財にも指定されているこの建物です。重厚な石造りの外観と、気品ある内部の空間は、映画の雰囲気そのままと言われています。長期間の保存修理工事が行われていましたが、2025年春頃の公開再開が予定されているとの情報があります。訪れる際は最新の開館情報を確認することをおすすめします。
小樽市役所(小樽厚生病院)
博子が風邪をこじらせて倒れた際に運ばれた「小樽厚生病院」のロケ地となったのが、小樽市役所の本館です。趣のある廊下や階段、待合室のシーンなどが撮影されたといわれています。現在も現役の庁舎として使用されており、レトロで温かみのある雰囲気を今に伝えています。見学の際は、業務の妨げにならないよう静かに巡りましょう。
色内交差点
小樽の中心部、かつて「北のウォール街」と呼ばれたエリアにある交差点です。ここでは、神戸へ戻ろうとする博子と、自転車に乗った樹が偶然すれ違い、互いの存在に気づく重要なシーンが撮影されました。周辺には日本銀行旧小樽支店(現在の金融資料館)などの歴史的建造物が立ち並び、散策するだけでも映画の世界に入り込んだような気分になれるでしょう。
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思い出の場所と現在は見られないスポット
物語の鍵となる学生時代の回想シーンや、今は姿を変えてしまったロケ地についても触れておきます。
手宮公園・手宮公園陸上競技場
中学生時代の樹(少年)が、樹(少女)に紙袋をかぶせるいたずらをしたシーンや、大人になった樹が自転車に乗るシーンなどで登場したのが手宮公園です。また、足の怪我をおして樹(少年)が走った陸上競技大会のシーンは、同公園内の陸上競技場で撮影されました。撮影当時は土のグラウンドでしたが、現在は舗装され整備されているとのことです。
旧寿原邸(小樽の樹の家・内部など)
「小豆将軍」と呼ばれた実業家の邸宅で、映画では神戸にある藤井樹(少年)の家の内部として、アルバムを見るシーンなどで使われたといわれています。小樽市の歴史的建造物に指定されていますが、一般公開される期間が限られているため(例年春から秋の土日祝日など)、訪問前に公開スケジュールを確認する必要があります。
旧坂別邸(小樽の樹の家・外観)
樹(女性)が住む家として登場した印象的な邸宅ですが、残念ながら2007年の火災により焼失してしまいました。現在は跡地となっていますが、映画の中で重要な役割を果たした場所として、ファンの記憶に刻まれています。
工房とその他のスポット
ザ・グラス・スタジオ・イン・オタル
博子の恋人である秋葉茂が働いていた神戸のガラス工房の設定で撮影された場所です。天狗山の麓にあり、実際にガラス製品の制作体験などができる工房として営業しているようです。
運河プラザ・体験工房小樽イルポンテ
博子と秋葉がガラス工房を探して歩いていたシーンは、小樽運河近くの「運河プラザ」周辺で撮影されました。また、劇中で訪れたガラス工房は当時の「小樽運河工藝館」でしたが、現在は「体験工房小樽イルポンテ」として営業しており、革製品やガラス制作の体験が楽しめるとされています。
JR朝里駅
映画の中での具体的な登場シーンに関する記憶は曖昧な方も多いかもしれませんが、この駅もロケ地の一つとして知られています。ホームから海が間近に見える絶好のロケーションから、近年は海外からのファンも多く訪れる「聖地」となっているようです。駅構内や線路内への立ち入りは大変危険ですので、撮影や見学の際はルールとマナーを厳守しましょう。
まとめ
映画『Love Letter』のロケ地・小樽は、坂道や運河、歴史的な建物が織りなす風景が、物語の切なさと美しさを引き立てています。30年近い時を経て、変わらずに残っている場所もあれば、姿を変えた場所もありますが、その空気感は今も街のあちこちに息づいています。
ロケ地を巡る際は、地域の方々の生活の場であることや、公共施設であることを忘れず、マナーを守って楽しみましょう。映画のシーンを思い浮かべながら、あなただけの「小樽の旅」を見つけてみてください。
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