映画『風花』(2001/小泉今日子・浅野忠信)の主なロケ地はどこ? 北海道が舞台の「再生の物語」を巡る

北海道ロケ地ガイド

2001年1月に公開された映画『風花』は、小泉今日子さんと浅野忠信さんが主演を務め、後に相米慎二監督の遺作となったロードムービーです。人生に希望を失ったキャリア官僚の澤城廉司と、娘を故郷に残し東京で働くピンサロ嬢の冨田ゆり子(レモン)が、ゆり子の故郷である北海道を目指して旅をする「再生」の物語が描かれています。

特に、雪が舞う北海道の幻想的な風景が印象深く、作品を観た方の中には「あの場所は一体どこなのだろう?」と、ロケ地に思いを馳せる方も少なくないでしょう。この映画の舞台となったのは主に北海道ですが、特に物語の核となるシーンが撮影された愛山渓温泉や佐呂間町、そして歴史的な街並みが残る増毛などが主要なロケ地として知られています。

物語のクライマックスを飾るロケ地:愛山渓温泉

映画の終盤、廉司とゆり子が行き場を失い辿り着く雪深い山奥の山荘は、北海道の大雪山系にある愛山渓温泉で撮影されました。

愛山渓温泉は、旭川から国道39号線を北見方面へ進み、林道を約10キロメートルほど登った先にある行き止まりの場所に位置しています。まるで山小屋のような雰囲気が特徴的な温泉地で、周囲の自然と調和した静かな佇まいが、都会で傷ついた主人公たちが逃避する場所、あるいは立ち止まって内省する場所として、物語に深みを与えています。

この山奥の温泉施設は、近くの川を利用した自家発電で電気を賄っているとされており、一般的な観光地とは一線を画した、静寂に包まれた秘境の雰囲気が漂います。ロビーには本物の暖炉があり、薪を燃やしている様子が見られることもあったようです。ただし、このような豪雪地帯にあるためか、冬期は営業していないとされています。訪問の際は、事前に営業状況を確認することをおすすめします。

多くの映画ファンからは、この山荘でのシーンは、ゆり子が極限の状態から廉司に連れ戻され、新たな一歩を踏み出すきっかけとなる、物語の大きな転換点として印象的だと評価されています。

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ゆり子の故郷の情景:佐呂間町と増毛

ロードムービーとして展開する『風花』では、ゆり子の故郷である北海道の様々な場所が舞台となります。特に、ゆり子の人生の過去と向き合う重要な場所がロケ地として使われています。

娘との再会が叶わぬ寺:紫雲山高隆寺(佐呂間町)

ゆり子が5年ぶりに娘の香織に会おうと訪れる場所が、母親と僧侶である再婚相手が暮らす寺です。この寺のロケ地とされているのが、北海道佐呂間町にある紫雲山高隆寺です。佐呂間町は、映画のロケ地として広域で利用された北見・佐呂間エリアに含まれています。

寺での再会は、母親夫婦に反対され、一度は叶いませんでしたが、物語の終盤で、ゆり子が北海道に戻って娘と共に暮らすことを決意し、香織との再会を果たす場所もこの寺の周辺です。廉司が車のサイドミラー越しに、母娘の姿を遠くから見守るラストシーンは、北海道という広大な大地で、二人がそれぞれの「再生」を静かに迎える様子を描き出しています。

鰊漁の歴史が残る街:増毛(ましけ)

北海道のロードムービーらしいノスタルジックな風景として、増毛(ましけ)の街並みもロケ地の一つとして取り上げられることがあります。増毛は北海道北部に位置し、かつて鰊漁で栄えた歴史を持つ街です。

この街は過疎化が進んでいるものの、明治、大正時代の面影を残す古い建築物が多く残っており、旅の途中で立ち寄る寂れた食堂や旅館といった、主人公たちの心境を表すような風景が撮影されたと考えられます。

例えば、1933年建築の「富田屋旅館」や、鰊漁の網元・海運業として栄えた「旧商家丸一本間家」(現・国稀酒造)といった歴史的な建物が今も残っており、映画の描く、過去と向き合う旅の雰囲気と深く響き合う場所だといえるでしょう。

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4Kレストア版で再注目される映像の魅力

『風花』は、公開から20年以上を経て、4Kレストア版として再公開されるなど、相米監督作品の中でも重要な位置を占めています。

この4K化によって、映像の細部に新たな発見があると、当時のチーフ助監督であった高橋正弥さんが語っています。特に、小泉今日子さんが演じるゆり子が着ていたムートンコートの朱色の発色が、4K化されたことで非常に鮮やかになり、よくなっていると評されています。

この朱色のコートは、もともと衣裳担当の小川久美子さんがデザイン画に描いたものの、なかなか実物が見つからず、最終的に「どこかの街のおばさんが入りそうなブティック」で見つけ出されたというエピソードがあります。

朱色のコートは、雪景色の中でゆり子の孤独や強さを象徴するような、印象的なアイテムとして機能しており、その発色が向上したことで、作品の視覚的な魅力が一層高まっていると感じる方も多いでしょう。

『風花』の物語は、冬の北海道の厳しい自然、そしてその中で見いだされる人間の温かさを背景に展開しています。この作品の魅力を深掘りすることで、ロケ地となった北海道の風景が、単なる背景ではなく、登場人物の感情を映し出す鏡のような存在だったことが見えてくるはずです。

まとめ

映画『風花』は、北海道の厳しくも美しい自然の中で、二人の男女が過去と向き合い、新たな人生へと踏み出すきっかけを見つける物語でした。主要なロケ地は、大雪山系の奥深くにある愛山渓温泉や、ゆり子の故郷周辺である佐呂間町(紫雲山高隆寺)と、歴史情緒あふれる増毛など、北の大地の情景が色濃く残る場所です。

この映画を支えた相米慎二監督は、俳優に対して「こうしてああして」と直接的な指示を出すのではなく、謎かけのような言葉を使い、役者自身の内側から答えを見つけることを求めたといわれています。その結果、主演の小泉今日子さんや浅野忠信さんは、それぞれの役柄に深く向き合い、リアルな感情をスクリーンに焼き付けました。

北海道の雄大な風景、特に雪に閉ざされた山奥の静寂は、主人公たちの内面的な葛藤と再生のプロセスを静かに包み込んでいます。もし、映画の世界観を体感したいと思うなら、作品の舞台となった愛山渓温泉や増毛などを訪れてみるのはいかがでしょうか。映画を通じて感じた余韻が、北の大地でより深く心に響くかもしれません。

映画『風花』(2001年)の世界をもう一度体感したい方へ。小泉今日子さんと浅野忠信さんの名演が心を打つ本作は、今も多くの映画ファンの間で語り継がれています。DVDでじっくりと名場面を味わい、北海道ロケの美しい雪景色を自宅で堪能してみませんか?


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