2011年に公開された映画『星守る犬』は、職を失い家族とも別れた中年男性(お父さん)と、愛犬ハッピーが織りなす壮絶ながらも温かい旅を描いたロードムービーです。この物語は、北海道の山中で発見された遺体から始まり、市役所職員の奥津京介(玉山鉄二)がその足跡を追っていくという形で展開します。物語の舞台は東京から始まり、東北地方を経て、最終目的地である北海道へと至る長大なルートです。
特に物語の終盤を彩り、お父さんとハッピーにとって重要な意味を持つのが、北海道各地の美しい風景です。ここでは、映画の感動とともに記憶に残る、北海道内を縦断した主なロケ地をご紹介します。
▶ 北海道各地のロケ地を横断的にチェックしたい方へ
壮大な旅路:東京から北海道への道のり
お父さんとハッピーの旅は、最終目的地である北海道名寄市へと向かう壮大な道のりです。旅路の描写は、日本各地の情景を切り取り、ロードムービーとしての魅力を高めています。
東北地方に残る旅の足跡
旅はまず、東京を出発し東北地方へと進みます。途中で立ち寄った場所には、彼らの人間性や、ハッピーとの絆を感じさせるエピソードが残されています。
| エリア | ロケ地 | 映画でのシーン/見どころ |
|---|---|---|
| 福島県いわき市 | 永崎海岸 | コンビニ店長役の中村獅童とのやり取りが描かれました。 |
| 宮城県東松島市 | 奥松島(宮戸島)/大高森観光ホテル | 旅館の女将役を余貴美子が演じたシーンがあります。この東松島市の奥松島(宮戸島)にある大高森観光ホテルがロケ地の一つとなっており、震災前の景色が捉えられています。このホテルは海に近いものの高台にあったため津波の被害を免れ、震災後に営業を再開し、「映画とともに奥松島は健在だと全国にアピールしたい」と語られていました。 |
| 岩手県遠野市 | めがね橋/遠野駅前/リサイクルショップ「河童」 | めがね橋や遠野駅前などが映されました。特に、ハッピーの手術代を得るためにガラクタを買い取ってもらうリサイクルショップ「河童」のシーンは印象的で、店主(温水洋一)とその奥さん(濱田マリ)との交流が描かれています。 |
| 青森県弘前市 | 弘前ねぷた(季節外れの撮影) | 青森では季節外れの弘前ねぷたのシーンが撮影されました。 |
東北での足跡をたどった後、お父さんとハッピーは青森港から津軽海峡フェリーに乗って、北海道へと渡ります。
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北海道:上陸と休息の地(石狩市)
北海道に上陸して最初の重要な立ち寄り先の一つが、札幌市の北に位置する石狩市です。
カフェ・マウニの丘と石狩浜
石狩市では、石狩浜とカフェ・マウニの丘が撮影場所となりました。マウニの丘は、石狩鍋あいはらの2階にあるカフェで、目の前には日本海が広がる心地よい空間です。
映画では、このカフェの店主役として三浦友和が出演しており、お父さんがハッピーを預けることを考える重要なシーンの舞台となりました。店内には、映画の公開時に「星守る犬」のパネル展も行われていたとされています。テラス席からは、緑と青が調和した海の景色を楽しむことができ、旅の途中の穏やかな休息の場所であったことが伺えます。
| <カフェ・マウニの丘 基本情報> | |
|---|---|
| 住所 | 北海道石狩市弁天町番外地(石狩鍋あいはら2階) |
| 営業時間 | 10:00~18:00(ランチタイムは11:00~16:30) |
| 定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日に振替) |
| 駐車場 | 約10台 |
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物語の終着点と希望のひまわり畑(名寄市)
お父さんとハッピーの旅の終着点となるのが、北海道の道北エリアにある名寄市です。旅の途中で乗っていた車(ポンコツのフォルクスワーゲン)の登録ナンバーは「746」(ナヨロ)であり、奥津が追っていた車もポンコツのハイエースも名寄に向かっていました。
名寄市には、映画の世界観を深く感じられるロケ地や記念施設が数多く残されています。
映画の象徴:北海道立サンピラーパークのひまわり畑
名寄市にある北海道立サンピラーパークは、映画のメインビジュアルにも使われた、一面のひまわり畑が広がる絶景スポットです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ひまわり畑の魅力 | 小高い丘から壮大なひまわり畑を一望でき、黄色い絨毯のような景色は圧巻だとされています。映画の中で、お父さんとハッピーが車の上で微笑んでいるシーンは、この近くの農場で撮影されました。撮影時には、クレーンを使って車を吊り上げて設置するなど、苦労もあったようです。 |
| 奥津京介の自宅 | サンピラーパーク内には、奥津京介が住んでいたとされる「奥津家」が設置されていました。奥津家には、物語を追う京介の車(「746(ナヨロ)」ナンバー)が展示されており、ファンにとっては非常に感慨深い場所だとされています。家のロケーションが良かったため、名寄市がロケ地に選定されたという話もあります。 |
| 見頃の時期 | 名寄のひまわり畑の見頃は、例年8月上旬から中旬頃までとされています。 |
| アクセス | JR名寄駅から車で約10分です。 |
| <北海道立サンピラーパーク 基本情報> | |
|---|---|
| 住所 | 北海道名寄市日進147 |
| 入館料 | 無料(冬季カーリング場のみ有料) |
| その他 | 園内にはパークゴルフ場やキャンプ場、室内遊技場などもあり、家族連れでも楽しめる傾向があります。 |
物語の情感に触れる記念碑とハッピー像
名寄市内には、映画を記念するモニュメントも設置されており、訪れる人々に感動の余韻を与えています。
| スポット | 内容 |
|---|---|
| 星守る犬メモリアル石碑 | 名寄市内から約15km離れたふうれん望湖台自然公園(忠烈布湖畔とも呼ばれていた場所)に、西田敏行さんと玉山鉄二さんの手形が刻まれた石碑が建てられています。ここは素晴らしいキャンプ場になっており、物語の最期の場所としても適していたのかもしれない、という声があります。 |
| ハッピー像 | 名寄市立天文台「きたすばる」には、愛犬ハッピーの可愛い表情をした像が設置されています。天文台は丘の上に位置しており、「星守る犬」というタイトルにも通じる、満天の星空を眺めることができる場所とされています。 |
また、作中で京介が勤務していた名寄市役所や、本を返却に訪れた市立名寄図書館もロケ地として使用されました。
まとめ
映画『星守る犬』は、リストラ、孤独、病など、人生の厳しい側面に光を当てながらも、お父さんと愛犬ハッピーの純粋な愛情を描き切った感動的な作品です。
タイトルの「星守る犬」とは、手に入らない星をひたすら見つめる犬という意味から派生し、高望みをする人のことを指すともいわれています。この物語は、人生における悲しみや心の痛みを想像することの大切さ、そして希望を失わずに生き続けることの意義を静かに問いかけてきます。
お父さんとハッピーが辿った長い旅路を、実際に車を走らせて辿ってみることは、映画の深い感動を再体験する機会となるでしょう。特に北海道の雄大な景色や、名寄市のひまわり畑は、物語が持つ切なさや希望をより強く感じさせてくれるかもしれません。彼らが最期に選んだ地を訪れることで、人生の道のりにおける愛や絆の重みを改めて感じることができる旅になるでしょう。
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