ピアノの調律という繊細な仕事を通して、一人の青年が成長していく姿を描いた映画『羊と鋼の森』。物語の舞台となったのは、豊かな自然に囲まれた北海道旭川市とその近郊の町々です。スクリーンに映し出された美しい風景や、ピアノの音が心地よく響く場所を実際に訪れてみたいと考える方も多いのではないでしょうか。
この記事では、映画のロケ地や作品の世界観に浸れる音楽スポットを、訪れる際のポイントとともにご紹介します。
▶ 旭川ゆかりのロケ地や文学作品の舞台に興味がある方へ
姉妹が奏でるピアノの音が聞こえる「小西健二音楽堂」
東川町の中心部にひっそりと佇む「小西健二音楽堂」は、物語の鍵を握る佐倉和音・由仁姉妹の自宅として撮影に使われました。ここは音楽を愛した故・小西健二氏の自宅が町に寄贈されたもので、大きな木々に囲まれた静かな環境が魅力です。
劇中では、主人公の外村(山﨑賢人)や先輩の柳(鈴木亮平)が調律を行う重要なシーンの舞台となりました。館内には世界三大ピアノの一つとされるベーゼンドルファーが置かれ、現在もミニコンサートホールとして利用されています。運が良ければ、リスやキタキツネが遊びに来るような、穏やかな時間を感じられるかもしれません。
ただし、こちらは利用者以外は内部に入れない場合があるため、訪問の際は入り口や建物をバックに撮影を楽しむといった配慮が必要とされています。
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旭川のシンボルと物語の名シーンを訪ねて
旭川市内には、外村の日常や葛藤を描いたシーンが多く点在しています。
• 大雪クリスタルホール:音楽堂や博物館からなる複合施設です。外村が柳に心の内を嘆くシーンは、駐車場からホールへ続くプロムナードで撮影されました。静かな小道を歩けば、当時の撮影の雰囲気を肌で感じられそうです。
• 旭橋:石狩川に架かるこの橋は、旭川のシンボル的存在です。外村が柳から励ましの言葉を受ける車中のシーンで登場します。
• JR近文駅(ちかぶみえき):外村が就職のために降り立った駅です。100年以上の歴史がある無人駅で、レトロな風情が作品の世界観と調和しています。
• 星野リゾート OMO7 旭川:1階のフロントロビーが撮影に使用されました。現在は改装により当時のグランドピアノがあった場所は宿泊客用のラウンジになっていますが、洗練された空間の中で物語の余韻を味わうことができます。
これらのスポットは旭川駅から車で巡りやすく、ランチを挟みながら2時間ほどで回れるコースとして紹介されることもあるようです。
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未来への希望を感じるスポットと「音楽の家」
物語の始まりや、温かな人間模様を描いた場所も外せません。
旭川明成高等学校の職員玄関は、外村が調律師・板鳥(三浦友和)と運命的な出会いを果たすシーンのロケ地です。また、旭川市立春光台中学校では、外村が調律師を目指すきっかけとなる大切なシーンが撮影されました。
卒業式シーズンには山﨑賢人さんがサプライズで登場し、調律されたピアノで校歌が合唱されるという素敵なエピソードも残っています。学校施設であるため立ち入りの際は十分な配慮が必要ですが、外観を眺めるだけでも物語の原点を感じられるでしょう。
さらに、鷹栖町にある鷹栖神社では柳と濱野(仲里依紗)の結婚式シーンが撮影されました。社務所には監督やキャストのサインが展示されており、参拝とともに楽しむことができます。
音楽と言葉の響きを愉しむスポット
映画の公開に合わせて、各地のホールでは作品に関連したコンサートやイベントが開催されてきました。
岐阜県にあるサラマンカホールでは、原作者の宮下奈都さんやピアニスト、調律師を招いたトーク&コンサートが行われ、ピアノの魅力に深く迫るひとときが提供されました。また、旭川の大雪クリスタルホールは「優良ホール100選」にも選ばれており、優れた音響環境の中で音楽に浸ることができます。
ロケ地巡りの途中で、作品に関連した楽曲を聴きながらこれらの施設を訪ねるのも、旅をより豊かなものにしてくれるはずです。
ロケ地巡りの魅力と注意点
映画の舞台を訪ねる旅は、スクリーンの向こう側の世界を自分の足で確認できる特別な体験です。広大な雪景色や深い森の匂いなど、五感を通して作品を再発見できるのが大きなメリットといえるでしょう。
一方で、冬の北海道は非常に冷え込みが厳しく、足元が悪い場所も多いため、しっかりとした防寒対策が欠かせません。また、一般の住宅街や教育施設などもロケ地に含まれているため、近隣住民の方々の迷惑にならないよう、マナーを守って撮影や見学をすることが大切です。
まとめ
『羊と鋼の森』のロケ地を巡る旅は、単なる聖地巡礼にとどまらず、北海道の雄大な自然や文化に触れる機会にもなります。調律師たちが追求した「森の匂いのする音」を探すように、旭川や東川の街をゆっくりと歩いてみてはいかがでしょうか。ふとした瞬間に聞こえてくる風の音や木の揺らぎが、映画で聴いたあのピアノの旋律のように、心に優しく響くかもしれません。
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