新垣結衣さんと生田斗真さんが主演を務め、10年という長い歳月をかけた純愛を描いた映画『ハナミズキ』。一青窈さんの名曲をモチーフにしたこの作品は、公開から時間が経った今でも多くのファンに愛されています。
切なくも温かいストーリーに触れると、「この物語には実在のモデルがいるのだろうか?」「あの美しい風景はどこで撮影されたのだろうか?」と気になってくるかもしれません。
この記事では、映画の背景にある「モデルとなったエピソード」や、物語を彩った「舞台(ロケ地)」について、現在の状況も交えながら考察していきます。
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映画『ハナミズキ』に実在のモデルはいる?
まず、多くの人が気になる「この映画は実話なのか?」という点について掘り下げてみましょう。結論から言うと、映画のストーリーそのものに特定のモデルとなったカップルが存在するわけではありません。しかし、モチーフとなった楽曲「ハナミズキ」には、制作のきっかけとなった明確な背景があります。
楽曲に込められた「祈り」が原点
映画のモチーフとなった一青窈さんの楽曲「ハナミズキ」は、2001年のアメリカ同時多発テロ事件(9.11)がきっかけで生まれたとされています。
当時、ニューヨークに友人が住んでいた一青窈さんが、テロの映像に衝撃を受け、平和への祈りを込めて歌詞を書きました。当初は怒りや憤りを含んだ言葉もありましたが、推敲を重ねる中で「君と好きな人が百年続きますように」という、他者の幸せを願う普遍的なメッセージへと昇華されていったといわれています。
映画独自の解釈とストーリー展開
映画では、この楽曲が持つ「平和への祈り」や「世代を超えて受け継がれる想い」をテーマに、オリジナルのラブストーリーとして再構築されました。
製作サイドは、「百年続く」というフレーズを単なる恋人同士の期間としてだけでなく、親から子へ、そして次の世代へと想いがつながっていくことだと解釈したそうです。そのため、主人公の紗枝が海外で働く夢を追う姿は、亡き父の想いを受け継ぐ形として描かれています。つまり、特定の「誰か」の恋愛実話ではなく、楽曲に込められた「想いこそが物語のモデル」だと言えるでしょう。
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北海道・道東エリアのロケ地と現在
物語の始まりであり、紗枝と康平が青春を過ごした北海道の舞台は、主に釧路市やその周辺の道東エリアで撮影されました。雄大な自然は映画の魅力の一つですが、撮影から10年以上が経過し、現地の状況は変わりつつあります。
紗枝の家(釧路市音別町・尺別)
紗枝と母が暮らしていた赤い屋根の可愛らしい家は、釧路市音別町の尺別(しゃくべつ)エリアにオープンセットとして建てられました。
映画公開後は多くのファンが訪れる聖地となりましたが、現在は管理されておらず、残念ながら廃墟のような状態になっているようです。建物自体は残っているものの、老朽化が進んでいるため、訪問を検討される際は、映画の中の美しい姿とは異なっている可能性があることを心に留めておいたほうがよいでしょう。
また、最寄り駅として登場した「尺別駅」も2019年に廃止され、現在は信号場となっています。
康平のホームグラウンド(白糠町)
漁師である康平が活動していた港や街並みは、白糠町(しらぬかちょう)が舞台です。
| ロケ地(劇中名) | 実際の場所 | 撮影シーン・役割 |
|---|---|---|
| 白幌港 | 白糠港 | 康平が働く港として登場。紗枝の大学合格を喜ぶシーンなどが撮影された場所です。 |
| 白幌駅 | 白糠駅 | 二人が再会するシーンなどで使われました。 |
思い出の灯台(浜中町・霧多布岬)
紗枝と康平がデートで訪れ、夕日を眺めた印象的な灯台は、浜中町にある「湯沸岬灯台(霧多布岬)」です。
映画の中では、紗枝の家や康平の街から自転車やトラックですぐに行けるような距離感で描かれていますが、実際には紗枝の家(尺別)から100キロ以上離れているといわれています。ロケ地巡りをする際は、移動時間に余裕を持った計画が必要になるでしょう。
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海外ロケ地:ニューヨークとカナダ
物語の後半、紗枝は夢を叶えるために海を渡ります。映画のテーマである「百年続く想い」を表現するために、あえて海外での大規模なロケが行われました。
ニューヨーク(アメリカ)
紗枝がキャリアを積む場所として描かれたニューヨーク。9.11を背景に持つ楽曲の世界観を反映させるためにも、この場所は外せない舞台だったようです。
| ロケ地 | 実際の場所 | 撮影シーン・役割 |
|---|---|---|
| ミッドタウン・ロフト&テラス | ニューヨーク | 紗枝と母が再会し、エンパイア・ステート・ビルを背景に語り合うシーンが撮影されました。 |
| ブルックリン・ハイツ・プロムナード | ニューヨーク | マンハッタンの摩天楼を一望できる遊歩道で、プロポーズのシーンなどに使われた場所として知られています。 |
ノバスコシア州(カナダ)
紗枝が自身のルーツを探して訪れるカナダのシーンは、東海岸のノバスコシア州で撮影されました。
| ロケ地 | 実際の場所 | 撮影シーン・役割 |
|---|---|---|
| ペギーズ・コーブ | ノバスコシア州 | 岩場に立つ美しい灯台が印象的な場所で、映画のポスタービジュアルなどでも象徴的に使われています。 |
| ルーネンバーグ | ノバスコシア州 | 世界遺産にも登録されている港町で、カラフルな街並みが特徴です。 |
ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)は北米原産の花であり、かつて日本が米国へ桜を贈った返礼として贈られたという歴史があります。日米の友好や平和の象徴ともいえるこの花が、日本と海外をつなぐ物語のキーアイテムとなっている点は、非常に感慨深いものがあります。
映画のラストシーンとタイトルの意味
最後に、映画の結末とタイトルの意味について少し考察してみましょう。
映画のラストで、康平らしき男性が女の子を抱き上げているシーンがあります。この女の子は、紗枝が亡き婚約者との間に授かった娘であり、抱き上げているのは康平だと解釈するのが自然でしょう。
遠回りをし、互いに辛い経験を経た二人がようやく結ばれる結末は、歌詞にある「僕の我慢がいつか実を結び」というフレーズを体現しているようにも感じられます。また、次の世代(娘)が登場することで、「君と好きな人が百年続きますように」という祈りが、親から子へ、そして未来へと続いていくことを示唆しているのかもしれません。
まとめ
映画『ハナミズキ』は、特定のカップルの実話ではありませんが、9.11をきっかけに生まれた楽曲の「平和への祈り」や「他者を想う気持ち」を実直に映像化した作品といえます。
舞台となった北海道のロケ地には、すでに姿を変えてしまった場所もありますが、そこに流れていた空気感や雄大な自然は今も変わりません。また、海を越えたニューヨークやカナダの風景は、物語のスケールの大きさを物語っています。
映画を見返してからロケ地の風景に思いを馳せると、紗枝と康平の10年の物語がより深く心に染み入ってくるのではないでしょうか。
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