映画『海炭市叙景』の舞台・函館の「当時」と「現在」の違いとは?ロケ地と街の変貌

映画『海炭市叙景』の舞台・函館の「当時」と「現在」の違いとは?ロケ地と街の変貌 函館ロケ地ガイド

2010年の公開から15年以上の時を経て、今なお根強いファンを持つ映画『海炭市叙景』。函館出身の作家・佐藤泰志の小説を原作とし、市民参加型で制作されたこの作品は、華やかな観光地としての函館ではなく、そこで生きる人々のありのままの日常を描いたことで知られています。

映画の中で映し出された風景は、公開から年月が経った現在、どのように変わっているのでしょうか。映画が記録した「失われた風景」と、今も変わらない街の息遣いについて、当時と現在の違いに焦点を当ててご紹介します。

 

映画に刻まれた「最後」のゴライアスクレーン

映画『海炭市叙景』と現在の函館の風景で、最も大きな違いと言われるのが造船所のクレーンです。

物語の中で、兄妹の記憶や街の象徴として登場するのが、函館どつくの「ゴライアスクレーン」でした。この巨大なクレーンは、長年にわたり港町・函館の原風景として親しまれてきましたが、実は映画が制作される直前の2009年に解体されています。

映画の撮影に際しては、解体直前の姿を先行してフィルムに収めたといわれており、作品内で見られるその姿は、かつての「造船の街」としての誇りを今に伝える貴重な映像記録となっています。現在、その跡地を訪れても、あの圧倒的な存在感を持つクレーンを見ることはできません。映画の中だけに永遠に残された風景といえるでしょう。
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活気ある朝市と観光地化の進展

映画には、立ち退きを拒む老婆・トキが、ござを敷いて漬物を売るシーンが登場します。この舞台となったのが函館駅前の朝市です。

作中では、地元の人々が日々の糧を得る生活の場として描かれていますが、現在の朝市は観光客向けのスポットとしての側面が強くなっているという声が聞かれます。

複数の意見によると、現在は観光客に特化した店舗が目立ち、地元住民が日常的に買い物をする価格帯よりも高価な品物が多いと感じる人もいるようです。また、時期によっては映画で描かれたような生活感のある賑わいとは少し異なる、観光地特有の落ち着きを感じる場合もあるかもしれません。

映画を通して、観光地化される前の、泥臭くも力強い市場の空気感を感じ取ることができるでしょう。

 

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あえて「観光地ではない」坂道を選んだ映像美

函館といえば、海を見下ろす石畳の美しい坂道が有名ですが、『海炭市叙景』ではそのような観光名所としての坂道はほとんど登場しません。

当時の撮影では、きれいに整備された有名な坂ではなく、あえて生活感のある、少し寂しげな地味な坂道がロケ地に選ばれたとされています。これは、華やかな観光都市の裏側にある、地方都市としての現実や人々の葛藤を描くという作品のテーマに沿ったものでしょう。

現在も函館には多くの坂が存在しますが、映画のロケ地となった場所を訪れると、ガイドブックに載っているキラキラした函館とは一味違う、静かで落ち着いた街の表情に出会える可能性があります。

架空の時代設定が生む「普遍的なノスタルジー」

映画『海炭市叙景』をご覧になった方の中には、「いつの時代の話だろう?」と不思議な感覚を抱いた方もいるかもしれません。

実はこの映画、あえて時代設定を曖昧にして制作されています。原作小説は1980年代に執筆されていますが、映画では携帯電話が登場する一方で、小道具の弁当箱やヘルメットには古いデザインのものが採用されました。

現代(2010年当時)の物語でありながら、どこか昭和の空気が漂う「架空の時代」を作り出すことで、何年経っても色あせない独特の世界観が構築されています。そのため、2025年や2026年になった現在に見返しても、単なる「昔の映画」ではなく、いつの時代にも通じる普遍的な物語として受け止められるでしょう。

公開15周年と現在の視聴方法

2025年には映画公開から15周年を迎え、現地・函館では記念トークイベントなどが企画されるなど、作品への再評価が高まっています。

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まとめ

映画『海炭市叙景』は、単なるフィクションを超え、変わりゆく地方都市・函館の一瞬を切り取った記録映画のような側面も持っています。

ゴライアスクレーンのように失われてしまった風景がある一方で、路面電車が走る街並みや、冬の厳しい寒さ、そしてそこに暮らす人々の営みは、形を変えながらも今に続いています。

映画を通して「当時の函館」を知り、その後に「現在の函館」を訪れてみる。そんな旅の楽しみ方をしてみると、街の風景がより味わい深く感じられるかもしれません。

 

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