1980年代に多くのプレイヤーを夢中にさせたアドベンチャーゲーム『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』。堀井雄二氏が手がけた重厚なシナリオと、広大な北海道を舞台にした捜査の旅は、今なお色あせることのない魅力を持っています。2024年にはリメイク版も発売され、再び注目を集めているこの作品ですが、実は作中に登場する場所の多くが実在の風景をモデルにしています。
当時の捜査官になった気分で北の大地を巡りたいと考えている方に向けて、今も訪れることができるロケ地の現在の様子をご紹介します。
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網走・北浜エリアに今も息づく当時の面影
物語の重要な拠点となる網走周辺には、今もゲームの雰囲気をそのまま感じられるスポットが点在しています。
まずは、作品の象徴ともいえる網走刑務所です。ゲーム画面に描かれた特徴的な「赤門」は、現在も当時の姿を残しており、多くのファンが訪れる場所です。実際に受刑者が制作している「ニポポ人形」も、網走市内の道の駅や土産店で購入できますが、販売状況は時期によって変動するため事前の確認が推奨されます。
また、第二の事件現場として印象深い北浜駅は、現在もオホーツク海に最も近い駅として親しまれています。駅舎内には喫茶店があり、ホーム脇の展望台からは流氷が押し寄せる海を一望できるかもしれません。さらに、タイトル画面の背景と目される能取岬(のとろみさき)の灯台も、網走市街から車で20分ほどの距離にあり、荒涼とした美しい景色を今に伝えています。
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ドラマチックな名場面を彩る道東の湖と自然
捜査の過程で訪れる湖や自然公園も、その多くが当時のままの美しさを保っています。
中山めぐみや野村まきこと出会う摩周湖は、中央に浮かぶカムイッシュの島を含め、ゲーム画面が非常に忠実に再現されています。隣接する屈斜路湖(くっしゃろこ)の和琴(わこと)地区も、マリゴケが漂う砂浜や、印象的なシーンの舞台となった温泉施設が残っています。温泉は無料の小屋として現在も存在していますが、熱めのお湯が特徴であるため、利用には少し工夫が必要かもしれません。
世界遺産にも登録されている知床エリアでは、知床五湖の「一湖」が死体発見現場のモデルとされています。また、野付半島にあるトドワラは、海水に侵食された木々が立ち並ぶ、静まり返った森の残骸のような非日常的な光景が広がっており、作品の悲哀を象徴する場所として今も訪れる人を惹きつけています。
紋別・釧路から札幌まで続く捜査の足跡
物語の起点やクライマックスを彩る都市部のスポットも、一部は姿を変えながらも現存しています。
北海道での捜査が始まるたんちょう釧路空港や釧路駅は、交通の要所として今も利用されています。一方、被害者の実家があったとされる「緑ヶ丘」は静かな住宅街であり、特定のモデルハウスを見つけるのは難しいとされていますが、その街並みから当時の空気感を感じることはできるでしょう。
物語終盤の重要拠点である紋別には、街を一望できる紋別公園があり、港湾殉職者慰霊碑が静かに佇んでいます。また、作中で港湾管理事務所として登場した建物は、現在は別の用途で利用されていますが、その独特な建築様式は当時のままです。
札幌のすすきのについても、架空の炉端焼き店「コロポックリ」こそ実在しませんが、ニッカウヰスキーの看板が輝く交差点の風景は、リメイク版などでよりリアルに再現されており、夜の賑わいの中にゲームの世界観を見出すことができます。
聖地巡礼を楽しむための魅力と注意点
『オホーツクに消ゆ』のロケ地巡りは、単なる観光以上の深い体験を与えてくれます。制作者が実際に700キロ以上を移動してロケハンを行ったという逸話がある通り、広大なエリアを巡ることで、事件の真相を追う刑事のような高揚感を味わえるのが最大の魅力です。
一方で、旅を計画する際にはいくつか注意すべき点もあります。
・移動距離の長さ:道東エリアはスポット間の距離が非常に長いため、レンタカーなどの車移動が基本となります。
・時代の変化:発売から40年近くが経過し、一部の売店や看板などは姿を消している可能性があります。
・季節の影響:流氷の景色などは冬期限定であり、雪道の運転には十分な対策と注意が必要です。
現代の便利なシステムに慣れた方には、当時のリアリティに基づいた謎解きや移動が少し手間に感じられる場面もあるかもしれません。しかし、その苦労こそが、作品に込められた熱量に触れる醍醐味ともいえます。
まとめ
『オホーツクに消ゆ』の舞台となった北海道の各地には、今も当時のドラマを感じさせる風景が大切に残されています。現地を訪れ、冷たい風を感じながらニポポ人形を手に取れば、画面越しでは味わえない深い感動に出会えるはずです。
雄大な自然とそこに刻まれた過去の物語を辿る旅は、きっと日常を忘れさせてくれる特別なひとときになるでしょう。地図を広げて、かつての捜査官たちが歩いた足跡を、あなた自身の足で追いかけてみてはいかがでしょうか。
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