1999年にドリームキャスト用ソフトとして発売され、いまなお多くのファンの心に残るトラベルコミュニケーションゲーム『北へ。White Illumination』。当時の北海道の魅力を凝縮したこの作品は、観光キャンペーンの一環として制作された背景もあり、実在するスポットが数多く登場するのが特徴です。
ゲームの発売から長い年月が経ちましたが、冬の北海道を訪れるなら、あの頃の思い出を辿る「聖地巡礼」の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。今回は、限られた時間でも作品の世界観に浸れるよう、札幌と小樽を効率よく巡る1日モデルコースをご紹介します。
冬の寒さ対策と、現在の街並みの変化にも触れながらご案内します。
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午前:札幌のシンボルとヒロインたちの日常を歩く
旅の始まりは、物語の拠点ともいえる札幌中心部からです。ゲームの導入部や日常パートで頻繁に登場したスポットは、現在も札幌観光の定番として親しまれています。
北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)
主人公が親戚である春野琴梨に案内されて訪れる場所として印象深いのが、通称「赤レンガ」と呼ばれる北海道庁旧本庁舎です。美しいレンガ造りの外観は歴史の面影を色濃く残しており、ゲーム内と同様に記念撮影スポットとして人気があります。
札幌市時計台
続いて、札幌のシンボルである時計台へ。こちらも琴梨との散策シーンなどで登場する有名なスポットです。札幌中心部は地下歩行空間(チ・カ・ホ)などが整備されており、冬でも比較的移動しやすいエリアですが、地上を歩く際は滑りにくい靴を選ぶと安心でしょう。
また、琴梨の自宅のモデルに関しては、南平岸駅周辺のマンションではないかという説や、ゲーム内での駅の描写に関する報告など、ファンの間でも様々な考察がなされています。
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午後:小樽へ移動して異国情緒に触れる
札幌から快速電車で約30分〜40分ほど移動し、午後は港町・小樽へ向かいます。ここはロシア人ヒロイン、ターニャ・リピンスキーとの出会いの舞台として描かれたエリアです。
小樽運河周辺の散策
小樽といえば、やはり運河沿いの石造倉庫群が織りなす風景でしょう。雪が積もった運河の景色は、ゲームの情緒的な雰囲気そのものといえます。作中では、ターニャが働くガラス工房として「小樽運河工芸館」が登場しました。
ただし、ゲーム発売から20年以上が経過しているため、作中に登場した店舗や施設については注意が必要です。実際に現地を訪れたファンからは、モデルとなった施設が閉業していたり、場所が特定しにくくなっていたりするという報告も見られます。かつての面影を探しつつ、現在の小樽の街並みを楽しむというスタンスで散策するのが良いかもしれません。
オルゴール堂などの名所
小樽観光の際は、作中の背景にも登場するオルゴール堂も外せません。こちらは川原鮎のルートでも同じ構図が登場するという発見もあり、訪れるファンにとっては感慨深い場所となるでしょう。
夜:物語のクライマックス「ホワイト・イルミネーション」へ
札幌に戻り、日没後はこの旅のハイライトである「さっぽろホワイトイルミネーション」へ向かいます。
大通公園の光のアート
物語の中で、冬休みに再訪した主人公がヒロインへの告白を試みる重要な場所が、このイベント会場です。大通公園をはじめ、駅前通などが幻想的な光に包まれます。
作中では大晦日のカウントダウンイベントで「恋人たちがキスをすると幸せになれる」といったロマンチックな伝説が描かれていました。一方で、現実世界では「カップルで訪れると別れる」といったジンクスが噂されることもあり、フィクションと現実のギャップを楽しむのも一興かもしれません。
実際のイベントは例年11月下旬から2月中旬頃にかけて開催される傾向があります。特にテレビ塔を背景にした1丁目会場などは、ゲームのラストシーンを彷彿とさせる雰囲気を感じられることでしょう。
巡礼における注意点と楽しみ方
『北へ。White Illumination』の舞台を巡る旅は、単なる観光以上に、当時のゲーム体験を追体験できる特別な時間です。しかし、快適に楽しむためにはいくつか心に留めておきたい点があります。
情報の変化について
ゲーム内に登場した店舗や交通機関の情報は1999年当時のものです。例えば、ゲーム内の情報端末(ビジュアルメモリ)に記録されたデータや、当時の駅舎の様子などは、現在とは大きく異なっている可能性があります。移動ルートやお店の営業状況は、必ず最新の情報をスマートフォンなどで確認することをおすすめします。
冬の気候への備え
冬の北海道は氷点下の冷え込みになる日も珍しくありません。特にイルミネーション鑑賞など屋外に長時間滞在する場合は、しっかりとした防寒対策が不可欠です。地下街をうまく利用して暖を取るなど、無理のない行程を組みましょう。
まとめ
『北へ。White Illumination』のモデルコースは、札幌と小樽という北海道観光の王道ルートでありながら、ファンにとっては青春の1ページをめくるような感慨深い旅路となることでしょう。
当時のまま残っている風景もあれば、時代の流れとともに変わってしまった場所もあります。しかし、凍てつく空気の中で輝くイルミネーションや、歴史ある建物の佇まいは、あの頃ゲーム画面越しに感じた「北の大地」の魅力そのものです。
ぜひ暖かい服装で、思い出の舞台を訪ねてみてください。ゲームの中で出会ったヒロインたちの面影が、ふとした瞬間に感じられるかもしれません。
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