宇多田ヒカルさんの名曲「First Love」と「初恋」にインスパイアされ制作されたNetflixシリーズ『First Love 初恋』は、公開以来、国内外で大きな話題を集めました。満島ひかりさんと佐藤健さんがダブル主演を務めるこの究極のラブストーリーは、約20年にわたる初恋の記憶を辿る物語です。
その物語の多くは、主人公の二人が生まれ育ち、現在も暮らす北海道、特に札幌や小樽といった美しい街で撮影されました。2021年4月から2022年3月という長期にわたり、北海道内だけでも数多くの場所がロケ地となり、視聴者にとっては見慣れた景色が幻想的に描かれているのが印象的です。
ここでは、札幌市フィルムコミッションの支援のもと、壮大なスケールで制作されたドラマの舞台となった、札幌市街地や小樽、そして郊外の主要なロケ地をご紹介します。作中で登場した場所を巡りながら、也英と晴道が織りなす切ないストーリーに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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主人公の日常を彩った札幌エリアの主要スポット
『First Love 初恋』のロケ地は札幌エリアだけでも30か所を超えるといわれており、札幌のランドマークや日常的な場所が多く使われています。
也英が働くタクシー会社とリノベーションカフェ
主人公・也英(満島ひかり)がタクシードライバーとして勤務する平岸ハイヤーは、ドラマの象徴的な場所の一つとして第1話からたびたび登場します。監督からの「昭和っぽい雰囲気で、タクシーは黄色で」というリクエストから、札幌ロケ地の中で最初に決まった場所とされています。平岸ハイヤーの住所は札幌市豊平区平岸二条4丁目5-15です。
また、この平岸ハイヤーで使用されていた格納庫は、2025年2月に「TAXI GARAGE CAFE(タクシーガレージカフェ)」としてリノベーションオープンしました。店内には、也英が勤務していた頃に使用されていたロッカー(番号17番)がそのまま残されており、ファンにとっては特別な場所となっています。このカフェでは、唐揚げやハンバーグがのった丼物、まぜそば、スイーツなど、幅広いメニューが提供されており、「贅沢角煮丼」(1,350円)や、自家製ギモーブをトッピングした「ユニコーンポテト」(600円)といったユニークなメニューも楽しめるようです。
札幌中心部の象徴的な交差点と通り
物語の舞台として、札幌駅前通や札幌駅、大通公園、西4丁目交差点など、札幌の主要な場所が多く登場します。札幌駅前通は、タクシードライバーの也英が昼夜を問わず車を走らせるシーンで見ることができます。また、晴道がライラックを抱えて駆け込んだ札幌駅南口のタクシー乗り場も印象的なシーンの一つです。
作中、晴道(佐藤健)の勤務地であるノーザンライツビルとして登場するのが札幌市民交流プラザです。也英が運転するタクシーの乗降場としても使用されました。
思いを伝える場所
也英に想いを寄せるタクシー会社の同僚・旺太郎(濱田岳)が告白とエールを送った場所は大通バスセンターでした。このシーンは、一歩踏み出せない也英の背中を押す感動的な場面の一つです。また、最終話で也英が落とし物として預かったタバコを新しく買い直すために訪れたフジヤ売店は、すすきののど真ん中(南5条の中通り)にある小さなお店です。
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初恋の記憶が蘇る!中島公園・幌平橋エリア
火星を二人で見た札幌市天文台
札幌市天文台は、中島公園の敷地内にあり、第4話で也英と晴道が偶然再会し、一緒に望遠鏡で火星を観たシーンに登場します。この天文台は、昼間や夜間に時間が決められているものの、実際に内部が一般公開されています。施設の方によると、近年では海外からの観光客にも人気のスポットになっている傾向があるそうです。天文台から少し歩いた場所には、二人が座って話したシーンの先に豊平館が見える場所もあります。
再会と別れが交錯した中島公園
札幌市天文台での出来事の後、晴道が也英のためにタクシーを拾おうとした場所が、中島公園の入口(地下鉄南北線 中島公園駅側)です。劇中では、ここから札幌駅まで続く駅前通のネオンが幻想的に映し出されていました。また、晴道の婚約者・恒美(夏帆)が電話をしながら地上に上がってくるシーンで、地下鉄南北線中島公園駅の入口も使われました。
さらに、中島公園に隣接する札幌パークホテルのエントランスは、第6話で、也英がリハビリ中の晴道を、恒美との両家顔合わせの場所まで送り届けた場面で使われています。
幌平橋で語られたアイスクリームの思い出
晴道が也英を探して疾走するシーンや、第7話で二人がコンビニで買ったアイスを食べて語り合う名シーンに登場するのが幌平橋です。アーチ状のこの橋は、朝焼けをバックに映し出され、その景色が非常に美しく描かれていました。橋は、花火大会時などを除き、昇り降りが可能ですが、冬季間は昇降禁止となっているため、訪問時期には注意が必要です。
高校時代の思い出が詰まった小樽と郊外のロケ地
小樽のロマンチックなシーン
小樽市内では9つ以上のスポットが紹介されています。小樽運河は、高校生時代の也英が父と久しぶりの再会を果たす待ち合わせ場所として登場し、夜のシーンではガス燈が灯りロマンチックな雰囲気が演出されていました。
また、小樽天狗山ロープウェイ・スキー場は、晴道が也英を連れてきた場所であり、山頂からの夜景は北海道三大夜景の一つとしても知られています。この場所で二人の距離が縮まる胸キュンなシーンが撮影されています。
そのほか、也英が息子・綴の送り迎えで訪れた小樽市観光物産プラザ(運河プラザ)や、カフェ大正硝子くぼ家、晴道が婚約者とデートした小樽三角市場など、日常的な場面から印象的なシーンまで様々な場所が舞台となりました。
札幌郊外・道央エリアのキーロケーション
- 西洋軒(千歳市):第4話などで特製ナポリタンが人気の洋食屋として登場しました。也英が晴道からの電話で日本を離れることを聞き、涙ながらにナポリタンを食べるシーンも有名です。
- SSAW BIEI(美瑛町):第3話で登場した「初恋ナポリタン」の元となったレストラン。劇中料理を担当した料理家が営むお店です。
- 旭川常磐ロータリー(旭川市):札幌以外のロケ地として登場。
- ハイジ牧場(長沼町):広大な牧場で、静かな情景が印象的なシーンが撮影されました。
ドラマの世界に浸れる注目の飲食店・施設
ラストミントでパフェを
札幌市中央区にある「Sapporo Pancake&Parfait Last MINT」は、第1話で晴道が妹や姪っ子と3人でパフェを食べるシーンで登場したカフェです。店内はミントカラーで統一されたちょっとレトロな雰囲気があり、パンケーキやパフェが楽しめます。ミント色のパフェは、晴道の目の前にあったものと同じだとされ、ファンにとっては人気のメニューとなっています。
高校時代のデートスポット
高校生時代の也英と晴道が映画『タイタニック』を観た場所として使われたのが、札幌市厚別区のサンピアザ劇場です。かつては映画館として営業していましたが、現在は多目的ホールとして使用されており、外観や看板などが当時の雰囲気を残しています。
訪れる際の注意点と魅力
ロケ地巡りをする際は、観光地ではない場所(例:平岸ハイヤー、Baluko Laundry Place東苗穂など)では住民や利用者の迷惑にならないよう、マナーを守って静かに巡ることが大切です。
小樽のJeans Shop LOKKI(也英がCAの衣装を購入したシーン)など、現在は営業形態が異なる店舗もあります。また、幌平橋のように季節限定で立ち入りが制限される場所もあるため、事前確認をおすすめします。
一方で、札幌市天文台のように一般公開されている施設や、平岸ハイヤーの格納庫がカフェとして生まれ変わったスポットなど、ドラマの雰囲気を感じながら楽しめる場所も多くあります。
まとめ:初恋の記憶をたどる旅へ
宇多田ヒカルさんの名曲と共に描かれた『First Love 初恋』。北海道の雄大な風景は、也英と晴道の20年にわたる物語の背景として深く印象に残りました。
札幌や小樽のロケ地は市内中心部に多く、地下鉄専用「ドニチカキップ」などを利用すれば効率的に巡ることができます。見慣れた街角が、ドラマの感動的なシーンと重なる瞬間、あなたも登場人物たちの“初恋”の記憶に触れられることでしょう。
過去と現在が交錯する物語のように、ロケ地巡りはあなた自身の記憶の扉を静かに開く旅になるはずです。
ドラマ『First Love 初恋』の余韻に浸っていると、あの音楽をもう一度じっくり聴き返したくなりませんか。物語とともに時代を超えて心に残るのが、宇多田ヒカルさんの名曲「First Love」です。
ロケ地巡りの帰り道や、自宅で作品を振り返る時間のお供に、音楽から“初恋の記憶”を辿ってみるのもおすすめです。
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