ドラマ『風のガーデン』の舞台を歩く。富良野の自然と物語に浸る1日モデルコース

ドラマ『風のガーデン』の舞台を歩く。富良野の自然と物語に浸る1日モデルコース ドラマロケ地

2008年に放送された脚本家・倉本聰氏によるドラマ『風のガーデン』。美しいブリティッシュガーデンと家族の絆を描いたこの作品は、今なお多くのファンの心に残っています。ドラマのために2年の歳月をかけて作られた庭園は、放送終了後も大切に手入れされ、季節ごとの花々が訪れる人々を迎えています。

今回は、ドラマのロケ地である「風のガーデン」を中心に、周辺の倉本聰作品ゆかりのスポットや、富良野ならではのグルメを巡る1日モデルコースをご提案します。物語の余韻に浸りながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがけでしょうか。

午前:物語の始まり「風のガーデン」を散策

旅のスタートは、新富良野プリンスホテルの敷地内に広がる「風のガーデン」から始めましょう。朝の澄んだ空気の中で見る花々は格別の美しさだといわれています。

受付から送迎車でガーデンへ

まずはホテルの敷地内にある受付で入園料(大人1,000円)を支払い、専用の送迎車でガーデンの入り口へ向かいます。元々はゴルフ場だった地形を生かして作られたこの庭園は、奥行きと高低差のある立体的な植栽が特徴です。

グリーンハウスでドラマの世界へ

ガーデンの中に佇む白い壁の建物「グリーンハウス」は、ドラマのファンにとって見逃せないスポットです。ここは主人公の家族が暮らしている設定で使われた場所であり、室内には撮影当時のセットがそのまま保存されています。

暖炉やピアノ、使い込まれた椅子などが配置されており、まるで登場人物たちがつい先ほどまでそこにいたかのような生活感を感じ取ることができるでしょう。テーブルに広げられた押し花の道具など、細部までじっくりと見学できます。

季節の花々とガブリエルの像

約450品種、2万株以上もの花々が植えられた庭園は、季節ごとに異なる表情を見せます。特に春から秋にかけては、寒暖差のある富良野の気候に適した宿根草(しゅっこんそう)が次々と花を咲かせます。

散策路の途中には、ドラマに登場した「ガブリエルの像」や「犬のお墓」もあります。像の台座にはドラマの中で交わされた台詞が刻まれているといわれており、物語の感動的なシーンを思い出すきっかけになるかもしれません。ゆっくり歩いても1時間程度で回れる広さですが、ベンチに座って花を眺める時間を含め、余裕を持って滞在することをおすすめします。

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ランチ:富良野の食材を味わう名店へ

ガーデン散策でお腹が空いたら、富良野市街へ移動してランチを楽しみましょう。富良野には地元の食材にこだわったお店が多く点在しています。

創作料理「くまげら」で富良野和牛を堪能

富良野駅から徒歩圏内にある「くまげら」は、ドラマ『北の国から』のロケ地としても知られる老舗店です。石を積み上げた外観や、店内の古い梁(はり)などは、富良野の開拓時代を思わせる独特の雰囲気があります。

こちらの名物として知られているのが「和牛ローストビーフ丼」です。ご飯の上に富良野産和牛の薄切り肉が敷き詰められており、口の中で脂が溶けるような食感を楽しめると評判です。

スパイス香る「唯我独尊」のオムカレー

もしカレーがお好きなら、「唯我独尊(ゆいがどくそん)」も選択肢の一つです。自家製ソーセージを添えた「オム+ソーセージカレー」が人気で、数種類のスパイスを使いじっくり煮込まれたルーは、深いコクがあると評価されています。合言葉を伝えるとルーのおかわりができるユニークなサービスも、旅の楽しい思い出になるでしょう。

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▼ 旅のスタイルが決まっている方はこちら(補足)

午後:森の中で静かなティータイム

ランチの後は再び新富良野プリンスホテル周辺に戻り、森の中での静かな時間を過ごします。

「珈琲 森の時計」で至福の一杯

『風のガーデン』と同じく倉本聰氏が脚本を手がけたドラマ『優しい時間』の舞台となった喫茶店、「珈琲 森の時計」へ向かいます。ニングルテラスから続く木道(ウッドチップの道)を歩いて数分の場所にあり、木立の中にひっそりと佇む姿は隠れ家のようです。

店内に入ると、コーヒーの豊かな香りが漂います。カウンター席では、ドラマのシーンと同じように、自分でコーヒーミルを使って豆を挽く体験ができます。ゆっくりとミルを回し、挽きたての豆の香りを楽しみながら、丁寧に淹れられたコーヒーを味わう時間は、何にも代えがたい贅沢なひとときとなるでしょう。

窓側の席からは、季節によって緑や雪景色など、美しい森の表情を眺めることができます。人気店のため待ち時間が発生することもありますが、その時間も含めてゆったりと過ごす心持ちで訪れるのがよいかもしれません。

「ニングルテラス」でショッピング

コーヒーを楽しんだ後は、すぐそばにある「ニングルテラス」を散策します。森の中に15棟のログハウスが連なるショッピングエリアで、それぞれのお店には富良野らしい自然をテーマにしたクラフト作品や雑貨が並んでいます。

「妖精の森」とも呼ばれるこのエリアは、日中はもちろん、夕暮れ時にライトアップされた雰囲気も幻想的でおすすめです。お気に入りの雑貨を探したり、職人さんの手仕事に触れたりして過ごしてみてはいかがでしょうか。

夕方:旅の思い出を持ち帰る

1日の締めくくりには、ここだけのオリジナルグッズやお土産を探します。

富良野・ドラマ館でお土産探し

新富良野プリンスホテルの敷地内にある「富良野・ドラマ館」は、昭和レトロな雰囲気の建物が特徴です。館内には『風のガーデン』をはじめ、『北の国から』『優しい時間』など、富良野三部作に関するオリジナルグッズが販売されています。ドラマのスチール写真なども飾られており、この日巡った場所の記憶を整理するのにもぴったりの場所です。

旅の疲れを癒やす温泉

時間があれば、ホテル内の温泉「紫彩の湯(しさいのゆ)」に立ち寄るのも良いでしょう。地中深くから汲み上げられた温泉は、さらりとした優しい肌触りが特徴とされています。露天風呂やサウナもあり、歩き回った体の疲れをゆっくりとほぐすことができます。

まとめ

富良野の豊かな自然と、ドラマの物語が交差する「風のガーデン」への旅。手入れの行き届いた庭園の花々や、森の中で味わうコーヒーの香りは、日常の喧騒を忘れさせてくれるでしょう。

ドラマを見ていた方はもちろん、見ていない方でも、その美しい風景と穏やかな空気感に心癒やされるはずです。季節ごとに変わる富良野の表情を感じに、ぜひ足を運んでみてください。

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