ドラマ『風のガーデン』ロケ地完全ガイド | 倉本聰 富良野三部作の舞台を巡る

ドラマロケ地

2008年にフジテレビ開局50周年記念ドラマとして放送された『風のガーデン』は、脚本家・倉本聰氏が富良野を舞台に手がけた「富良野三部作」の最終章にあたる作品です。末期がんの医師を演じた中井貴一氏、そしてこの作品が遺作となった緒形拳氏をはじめ、豪華キャストによる感動的なストーリーが多くの人々の心に残っています。この物語の中心となったのが、主人公の家族が営む美しい庭園です。

そのロケ地は、北海道富良野市にある新富良野プリンスホテルの広大な敷地内に、今もそのままの姿で公開されています。ドラマのために2年がかりで造成された「風のガーデン」は、四季折々の花々が咲き誇るブリティッシュガーデンとして、ドラマの世界観を体験できる場所として人気を集めています。

この記事では、ドラマの感動が蘇る「風のガーデン」の魅力と、訪問する際に役立つ基本情報をご紹介します。

 

ロケ地の中心「風のガーデン」の基本情報

「風のガーデン」は、新富良野プリンスホテルのピクニックガーデン内に位置しています。ホテル内の受付で入場料を支払い、専用の送迎車に乗ってガーデン入口まで移動します。

項目 詳細情報 参照元
所在地 北海道富良野市中御料 新富良野プリンスホテル敷地内
問い合わせ 0167-22-1111(新富良野プリンスホテル代表)
入園料金 おとな 1,000円、小学生(7~12歳)600円、幼児 無料
開園期間 例年4月下旬~10月中旬
営業時間 8:00 A.M.~5:00 P.M.(最終受付は4:30 P.M.)※季節により変動あり
早朝営業 7月~8月は6:30 A.M.から開園(早朝の散策が可能)
アクセス目安 JR富良野駅からタクシーで約10分、車で札幌から約2時間(三笠IC経由)
駐車場 あり(無料、新富良野プリンスホテル内)

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ドラマの世界観を再現した「グリーンハウス」

ガーデンのシンボル的な存在が、緑のツタが這う白い壁の建物グリーンハウスです。ドラマの舞台として頻繁に登場し、娘のルイ(黒木メイサさん)が結婚式を挙げた場所としても印象的です。

グリーンハウスの室内は、撮影当時のセットがそのままの状態で保存されており、自由に立ち入って見学できます。ドラマ中に何度も登場した暖炉(薪ストーブ)、椅子、ピアノなどが当時のまま置かれており、まるで今も主人公たちがここで暮らしているかのような生活感を感じる雰囲気に包まれています。また、テーブルには作中と同じように押し花が広げられている様子も見られ、ファンにとっては感動的な光景を目の当たりにできるでしょう。

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宿根草が織りなす奥深い「メインガーデン」

グリーンハウスの前に広がるメインガーデンには、450品種以上、約2万株もの花々が植えられています。冷涼な気候を活かし、一度植えると毎年花を咲かせる宿根草がメインとなっており、季節ごとに変化する美しい風景を楽しめるように工夫されています。

このガーデンが他の庭園と一線を画すのは、ドラマの構想とガーデンの造成が相乗効果を生みながら育っていったという経緯にあります。そのため、単なるロケセットではなく、生きた庭としての魅力を強く感じられるという意見があります。

ガーデンの特徴として、高低差のある地形を活かした立体的な植栽が挙げられます。園内には見晴台もあり、高台から花々を見下ろすことで、より空間的な広がりを感じられる美しさを体験できます。

ドラマファン必見のロケ地アイテム

ガーデン内やその周辺には、ドラマに登場した印象的なアイテムやエリアが残されています。

ガブリエルの像と「薔薇の庭」 メインガーデンの周辺には、ドラマに登場した「ガブリエルの像」や「犬のお墓」があります。特にガブリエルの像の台座には、主人公が息子と交わした大切な台詞が刻まれているとされています。 また、ガーデン入り口から徒歩2分ほどの場所には「薔薇の庭」があり、原種やオールドローズなど約70種類のバラが楽しめます。一般的なバラ園と比べて野趣あふれるワイルドなバラが多く、宿根草と組み合わされた自然な雰囲気が魅力です。中には、ドラマの登場人物「岳くん」にちなんで名づけられたバラ「岳の夢」も見られるそうです。

散策で見逃せないポイント

  • ヤギのふれあい広場:ガーデン入口近くには、可愛らしい子ヤギたちが訪問者を迎えてくれる広場があり、散策前後の癒やしを提供する傾向があります。
  • 白鳥夫人の押し花工房:富良野の花を使った押し花アーティストの作品が展示されています。
  • 野の花の散歩道:北海道の山野に自生する野草を主体とした、ノスタルジックな雰囲気が漂う散歩道です。

ロケ地巡りのヒントと周辺の関連スポット

「風のガーデン」は、ゆっくり歩いても1時間程度で一周できる広さです。花の最も良い状態だけを見るのではなく、開花前のつぼみや、根を休ませながら毎年再生する宿根草の成長過程そのものを楽しむのが、このガーデンの醍醐味と言えるでしょう。

ガーデン散策のベストシーズンと注意点 富良野はラベンダーで有名ですが、「風のガーデン」は季節ごとに様々な花が咲き、特に7月〜8月は多くの方が訪れて賑わいます。この時期は朝6時半からの早朝営業を利用して、爽やかな空気の中で散策を楽しむのもおすすめです。 富良野は盆地であるため、夏場は日差しが強く暑くなることがあります。また、日中と朝晩の寒暖差も大きいのが特徴です。散策の際には、水分補給用の飲み物、帽子、そして薄手のカーディガンなどの上着を用意しておくと、快適に過ごせるでしょう。

「富良野三部作」を巡る旅 「風のガーデン」がある新富良野プリンスホテルの周辺には、倉本聰氏の他の作品の舞台も集中しています。

  • 珈琲 森の時計:ドラマ『優しい時間』の舞台となった喫茶店で、現在も営業を続けています。希望者には自分でコーヒー豆を挽く体験もでき、森の中でゆったりとした時間を過ごせる場所です。
  • ニングルテラス:ホテル敷地内の森に点在するログハウスのショッピングエリアで、「妖精の森」とも呼ばれています。富良野ならではのクラフト作品やお土産を探すのに適しています。
  • 富良野・ドラマ館:ホテルに隣接しており、『北の国から』『優しい時間』『風のガーデン』の三部作全てのオリジナルグッズやお土産を取り扱っています。

まとめ

ドラマ『風のガーデン』のロケ地は、北海道富良野の豊かな自然の中に、物語の感動をそのまま閉じ込めたような場所です。倉本聰氏の構想と時間をかけて育まれたこの庭園は、訪れる人に花々の美しさだけでなく、どこか懐かしい、森の中にいるような心地よさを感じさせてくれます。

白いグリーンハウスの窓から差し込む光、ドラマの台詞が刻まれたガブリエルの像、そして風に揺れる宿根草の群れ。ひとつひとつを巡るたびに、物語の登場人物たちの複雑な心情や家族の絆のシーンが、そっと心によみがえってくるかもしれません。北海道富良野で、自然とドラマの世界が溶け合った、穏やかで美しい時間をぜひ体験してみてください。

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